いきなりですが、問題です。
Q.ドライバーの目的とは何でしょう?
はい、そうです!
A.遠くに飛ばすことです!
「飛ばしの3大要素」
というものが存在します
ただ漠然と飛ばないなぁ…と嘆くのではなく、遠くに飛ばすためにはこの3つの要素を理解する必要があります
今回はその3つの要素について詳しく見ていきましょう
ボール初速
1つ目の飛ばしの要素は「ボール初速」です
飛ばしのベースとなる一番大事な要素です
「ヘッドスピードじゃないの?」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ヘッドスピードはボールに当たるまでの過程であって結果ではありません
どれだけ速く振ろうが空振りしたらボールは飛びませんし、芯を外したミスショットだと初速は出ませんよね
ここで、ボール初速の計算式を見ていきましょう
「ボール初速」=「ヘッドスピード」×「ミート率」
つまり、ボール初速を上げるには
1.ヘッドスピードをあげる
2.ミート率をあげる
この2つの観点に分けて考えることが重要です
ヘッドスピードを上げる
ヘッドスピードのアマチュア平均は、男性で40(m/s)前後、女性で33(m/s)前後と言われています
この平均値を上回ることが出来れば、一般平均以上の飛距離を飛ばせるポテンシャルがあるということになります
では、「どうやってヘッドスピードを上げるか」ということについてですが、一番分かりやすいのは筋力アップでしょうか
その他にも「切り返しで捻転を作る」「ヘッド走らせる」といった、スイングを改善することでも実現できるでしょう
詳細については改めて今後取り上げていきたいと思います
ミート率を上げる
ヘッドスピードの上げ方は体感で何となく分かると思いますが、「ミート率はどうやってあげるのか?」という疑問があるかもしれません
ミート率を上げる例として、ヘッドの芯で当てることや、高反発のドライバーやボールを使うことなどがあります
その他にもミート率を上げる方法がありますが、詳しくは以下ページで紹介しています
打ち出し角
2つ目の飛ばしの要素は「打ち出し角」です
打ち出し角とは、ボールが飛び出す角度のことで、水平方向を0度、真上方向を90度で表します
適正な打ち出し角はヘッドスピードによって変わってきますが、ヘッドスピード40(m/s)で14度、45(m/s)で12度くらいと言われています
打ち出し角は
「インパクト時に、ボールに対してどの方向に力が加わっているか」
に大きく依存します
その要素としては以下の3つがあります
- ヘッドの入射角
- ヘッドのロフト角
- ヘッドの重心位置
基本的にドライバーは、ティーアップをしてアッパー軌道でボールをインパクトします
このアッパー軌道が入射角となり、ヘッドの元々持っているロフト角と合わさることでボールに伝わる力の向き、打ち出し方向が決まります
更に、ヘッドの重心位置よりも上でボールをインパクトした場合は上方向、逆に下でインパクトした場合は下方向に伝わる力が変動します
(補足.ドライバーの重心位置について)
ドライバーには「ディープフェイス」と「シャローフェイス」の2種類があります
ディープフェイスはシャローフェイスよりもヘッドの高さがあるため、重心位置が高くなります
よって低い球が出やすい構造となっています
スピン量
3つ目の飛ばしの要素は「スピン量」です
ここでは左右のスピンは考えず、縦方向のスピン(=バックスピン)だけを対象として考えます
バックスピンがかかることで「揚力」が発生し、飛距離がアップします
ただ、スピン量が少なすぎると「揚力」が発生しづらく、飛距離が出ません
逆に多すぎると、球が上にふけあがってしまい、飛距離が出ません
適正なスピン量はヘッドスピードによって変わってきますが、ヘッドスピード40(m/s)で2700rpm、45(m/s)で2500rpmくらいと言われています
スピン量を決定する要素として
- インパクト時のスイングの向き
- インパクト時のフェースの向き
の2つがあります
この2つの向きの差が大きい程、スピン量が増えます
逆にいうと、2つの向きが完全に一致する場合は、スピン量はゼロとなります
まとめ
ここまで飛ばしの3要素についてみていきました
スイングはもちろんですが、ドライバーやボール自体の性能も3要素に直結しているということが重要です
計測器などで自分のスイングが数値化された場合は、まずこの3要素に注目してみましょう
どの数値が良くてどの数値が悪いかを明らかにすることで、自分にあったクラブを自分で選択できるようにもなります
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