ミズノは、2022年9月16日に「JPX FLI-HI(ジェイピーエックス フライハイ)」を発売しました。
ロングアイアンが苦手なゴルファー向けの高弾道で止まる弾道を追求した、深重心設計のユーティリティです。
ここ最近、軒並みゴルフクラブが値上がりしている中、価格が非常にリーズナブルなことでも話題を集めています。
一方、ミズノがグローバルモデルに位置づける「ST」シリーズの「ST-X 220ユーティリティ」は2022年3月11日発売です。
フェース部は高い反発性能でボール初速がアップするMAS1Cマレージング鋼を採用し、さらに低い重心位置と深い重心深度が、ボールの上がりやすさと打ちやすさを可能にしました。
今回は「JPX FLI-HI」と「ST-X 220ユーティリティ」を比較検討してみます。
クラブを購入される際に参考になれば幸いです。
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「JPX FLI-HI」の特徴をご紹介
「JPX FLI-HI」の主な特徴をご紹介します。
今回の「JPX FLI-HI」の大きな特徴は以下のとおりです。
・番手間をスムースにつなげる「番手別形状設計」
・初速のロスを防ぐ「ウエーブテクノロジーソール」
ボールが上がる、グリーンで止まる「深重心設計」
深重心設計のほか、クラブを短めにしていることも大きな特徴と説明されています。
ユーティリティ形状による深重心設計が高弾道を実現。また、アイアンとの連動を高める為に通常のユーティリティよりもやや短めのクラブ長さで、打ちやすさを体感していただけます。
番手間をスムースにつなげる「番手別形状設計」
番手ごとに設計されています。
ロフトが立っている番手は球が上がりやすいようにシャロ―形状で深い重心に。ロフトが寝るほど、アイアンの形状に近づけ重心を浅く設計、スムースにアイアンへとつなげる事ができます。
初速のロスを防ぐ「ウエーブテクノロジーソール」
コアエリアを拡大し、ミスヒット時の初速のロスを抑えます。
出典:ミズノ公式HPより
「ST-X 220」ユーティリティの特徴をご紹介
「ST-X 220」ユーティリティの主な特徴を簡単にご紹介します。
今回の特徴は以下の4つです。
・ボールが上がりやすく、やさしく狙える
・ハーモニックインパクトテクノロジー
・幅広いシャフトラインナップ
ドローバイアスイナーシャジェネレーター
深い重心によるボールの上がりやすさと打ちやすさです。
フェース部は高い反発性能でボール初速がアップするMAS1Cマレージング鋼を採用。さらに、低い重心位置と深い重心深度が、ボールの上がりやすさと打ちやすさを可能に。ボールの上がりやすさと力強い弾道を生み出します。
ボールが上がりやすく、やさしく狙える
低い重心位置と深い重心深度で、ボールの上がりやすさと打ちやすさを可能にします。
ハーモニックインパクトテクノロジー
打感のテクノロジーです。
ミズノこだわりの打感は、最新のテクノロジーによって設計されます。打感の良さに影響する音の高さや大きさ、音色を数十ヘルツ単位でチューニング。このミズノ独自の設計手法によって、ミズノならではの心地良い打感を生み出しています。
幅広いシャフトラインナップ
40g台前半~70g台まで幅広いシャフトをラインナップ。ヘッドスピードに合わせてシャフトが選べます。
出典:ミズノ公式HP
「JPX FLI-HI」と「ST-X 220」ユーティリティの比較
クラブのコンセプト
「JPX FLI-HI」と「ST-X 220」ユーティリティは以下のようなコンセプトとなっています。
「JPX FLI-HI」
ロングアイアンの代わりになるユーティリティ。
「ST-X 220」ユーティリティ
高初速×低スピン×ドローバイアス。
「JPX FLI-HI」は、、ロングアイアンが苦手なゴルファー、ヘッドスピードが遅めでボールが上がらないゴルファーをターゲットにしています。
一方、「ST-X 220」ユーティリティは、高初速、低スピン、ドローバイアスを特徴としています。
デザイン比較
ソール側のデザイン比較
まず「JPX FLI-HI」はこのようなデザインです。
全体的に黒っぽいデザインです。
そして、「ST-X 220」ユーティリティはこのようなデザインです。
ST-220シリーズの統一感あるデザインです。
「JPX FLI-HI」と「ST-X 220」ユーティリティのスペックを比較
さて次に「JPX FLI-HI」と「ST-X 220」ユーティリティのスペックを比較してみます。
複数数値がある場合はロフト角は23度、シャフトは以下のもので比較します。
JPX FLI-HI:22 MFUSION i カーボンシャフト(R)
ST-X 220:Diamana MM U カーボンシャフト(S)
JPX FLI-HIはフレックスRのみのラインナップです。
項目 | 「JPX FLI-HI」 | 「ST-X 220」ユーティリティ |
---|---|---|
ロフト角(°) | 20,23,26,29 | 20,23,26 |
ライ角(°) | 60 | 59.5 |
ヘッド体積(cc) | 110 | 110 |
クラブ長さ(インチ) | 39 | 39.75 |
クラブ重さ(g) | 343(R) | 361(S) |
シャフト重さ(g) | 51(R) | 72(S) |
シャフトトルク | 3.7 | 3.1 |
シャフト調子 | 中調子 | 中調子 |
バランス | C9 | D3 |
ロフト角
ロフト角は、「JPX FLI-HI」は20度、23度、26度、29度、「ST-X 220」ユーティリティは20度、23度、26度が用意されています。
「JPX FLI-HI」はユーティリティではすこしめずらしい29度があります。
ライ角
ライ角はわずかに違います。
「JPX FLI-HI」は60度、「ST-X 220」ユーティリティともに59.5度です。
クラブの長さ
クラブの重さ
クラブの重量は「JPX FLI-HI」は343g、「ST-X 220」ユーティリティは361gです。
「JPX FLI-HI」の方が18g軽いです。
シャフトの重量の方は、「JPX FLI-HI」は51g、「ST-X 220」ユーティリティは72gとなっています。
シャフトは「JPX FLI-HI」が21g軽くなっています。フレックスの違いも影響しています。
シャフトは以下のもので比較しています。
JPX FLI-HI:22 MFUSION i カーボンシャフト(R)
ST-X 220:Diamana MM U カーボンシャフト(S)
ヘッドとシャフトの重さはバランスにも関係してきます。バランスの部分でご紹介しますが、「JPX FLI-HI」はC9、「ST-X 220」ユーティリティはD3となっています。
シャフトトルク
シャフトトルクは少し違いがあります。
「JPX FLI-HI」は3.7、「ST-X 220」ユーティリティは3.1となっています。
「JPX FLI-HI」は安定性が高く、「ST-X 220」ユーティリティは操作性が高いということが言えます。
シャフト調子
シャフト調子は「JPX FLI-HI」、「ST-X 220」ユーティリティともに中調子となっています。
タメも作りやすく、ヘッドもある程度走る万民向けのセッティングです。
バランス
バランスは違います。
バランスは「JPX FLI-HI」はC9、「ST-X 220」ユーティリティはD3となっています。
ヘッドを重く感じるのは「ST-X 220」ユーティリティということが言えます。
飛距離の目安~ミズノ公式HPより~
ミズノ公式HPには飛距離の目安が載っています。
例えば、「JPX FLI-HI」23度は165~175ヤード、「ST-X 220」ユーティリティ23度は170~180ヤードとなっています。
「JPX FLI-HI」は飛距離のレンジは「ST-X 220」ユーティリティよりも短いものとなっています。

まとめ ~「JPX FLI-HI」と「ST-X 220」ユーティリティ~
「JPX FLI-HI」と「ST-X 220」ユーティリティの違いをまとめてみます。
私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。
・「JPX FLI-HI」はロングアイアンが苦手なゴルファー向けの高弾道で止まる弾道を追求した、深重心設計のユーティリティ。
・「ST-X 220」ユーティリティは、フェース部は高い反発性能でボール初速がアップするMAS1Cマレージング鋼を採用し、さらに低い重心位置と深い重心深度が、ボールの上がりやすさと打ちやすさを可能にした。
・ライ角は「JPX FLI-HI」は60度、「ST-X 220」ユーティリティともに59.5度でわずかな差。
・「JPX FLI-HI」は343g、「ST-X 220」ユーティリティともに361gで「JPX FLI-HI」が18g軽い。シャフト重量は「JPX FLI-HI」は51g、「ST-X 220」ユーティリティは72gで「JPX FLI-HI」の方が21g軽い。
・操作性、安定性の指標であるシャフトトルクは「JPX FLI-HI」は3.7で安定性重視。「ST-X 220」ユーティリティは3.1で操作性重視。
・バランスは「JPX FLI-HI」はC9、「ST-X 220」ユーティリティはD3でヘッドを重く感じるのは「ST-X 220」ユーティリティ。
以上のような特徴ですが、実際に打ってみて自分に合っているかどうか、クラブを気に入るかどうかということが最も大切ですね。
試打レポートもよかったらどうぞ。
ミズノ「JPX FLI-HI」(フライハイ)の試打レビュー・感想
以上、「JPX FLI-HI」と「ST-X 220」ユーティリティの違いをまとめてみました。
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