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【ドライバー編】コブラ「エアロジェット」と「パラダイム」の違いを比較解説【COBRA Golf vsキャロウェイ】

ゴルフクラブ・ギア

プーマジャパンは2023年の最新モデルとなるコブラゴルフの新ドライバー「AEROJET」(エアロジェット)3モデルを2023年3月4日に発売すると発表しました。

「エアロジェット」は、ジェット機のスピードと空気抵抗の特性に由来しています。

ドライバーは、スイング中の空気抵抗を受けにくい「エアロダイナミクスデザイン」とフェース寄りの低い位置に吊り下げ式のウェイトによる低重心化により、速いボールスピードを実現しています。

ヘッドのラインナップは以下の3種類です

エアロジェット 高い直進性の標準モデル
エアロジェットMAX やさしさとつかまりのドロー設計モデル
エアロジェットLS 上級者向け低スピンモデル

一方、キャロウェイゴルフは2023年の最新モデルとなる「PARADYM」(パラダイム)シリーズのドライバーを2023年2月下旬から発売すると発表しました。

「PARADYM」は「Paradigm shift(パラダイムシフト)」に由来しています。

それまで当然と考えられていた「飛距離とやさしさのどちらかを犠牲にする時代の終わり」を意味することからが付けられたネーミングです。

業界初の360°カーボンシャーシが余剰重量を再配分し、フェース側ではスピードを、ソール後方部ではやさしさを最大化。爆発的な飛距離を実現し、さらに着弾範囲のバラつきを約15%抑制したとのことです。

ヘッドのラインナップは以下の4種類です

パラダイム 飛びとやさしさのスタンダードモデル
パラダイムX やさしさとつかまり重視モデル
パラダイムMAX FAST(マックスファクト) つかまる軽量モデル
パラダイム♦♦♦(トリプルダイヤモンド) アスリート向けモデル

パラダイムドライバーをやさしく簡単に解説【パラダイム、X、MAX FAST、トリプルダイヤモンドの違い】

今回は、スタンダードモデルの「エアロジェット」ドライバーと「パラダイム」ドライバーの2モデルを比較してみます。

クラブを購入される際に参考になれば幸いです。

「AEROJET」(エアロジェット)ドライバーの特徴をご紹介

「AEROJET」(エアロジェット)ドライバーの主な特徴をご紹介します。

各モデル共通の主な特徴は以下の3つです。

・エアロダイナミクスデザイン
・パワーシェル・H.O.T フェース

・パワーブリッジ・ウェイティング

エアロダイナミクスデザイン

最大の特徴、エアロダイナミクスデザインです。

スイング中の空気抵抗を受けにくい先進的なエアロダイナミクスデザインにより、ゴルファーのスイングスピードが速くなり、飛距離アップを実現。 *赤線は、なめらかなカーブのクラウン頂点をシャフトから遠い位置にして、空気をスムーズに後方へ流す。

パワーシェル・H.O.T フェース

反発エリアが拡大しています。

フェース全体を15ポイントに分割し、AI を駆使してそれぞれを最適な厚さで設計した鍛造製法 H.O.T フェースを L カップインサートする事で、反発エリアがより拡大。

パワーブリッジ・ウェイティング

今回の特色の一つ、ウエイトのテクノロジーです。

フェース寄りの低い位置に配置した、吊り下げ式のウェイティング。フェースとソールから浮いた状態で配置することで、ボディフレックスに干渉することなく低重心化。より速いボールスピードを実現。

出典:コブラゴルフ公式HP

「パラダイム」ドライバーの特徴をご紹介

主な特徴は以下の5つです。

・業界初360°カーボンシャーシが起こしたパラダイムシフト
・約25%軽量化され、スリムになったJAILBREAKテクノロジー

・新しいAI FLASHフェースが、前後左右のバラつきを補正
・約13.5gのペリメーターウェイトなどで前作以上の慣性モーメント
・オーソドックスで構えやすい、洋ナシ型に近いフォルム

業界初※360°カーボンシャーシが起こしたパラダイムシフト

ヘッドの中間部分(シャーシ)がカーボンになり大幅に軽量化しました。

「まさに名前のとおりのパラダイムシフトを起こしたと言えるのが、業界初の360°カーボンシャーシです。ヘッドの中間部分のうち、クラウン側をトライアクシャルカーボン、ソール側をフォージドカーボンで構成し、金属部分を完全に排除。これにより従来では考えられなかったほどの軽量化と余剰重量の創出が達成され、飛距離性能とやさしさを極限まで妥協することなく最大化することが可能となりました。中間部の軽量化は、すべてチタンにした場合と比較して、じつに約44%にも上ります。※特許申請中

約25%軽量化され、スリムになったJAILBREAKテクノロジー

どこ当たっても飛ぶ「JAILBREAKテクノロジー」も新しくなって軽量化しました。

ヘッド前方部では、最大限の飛距離性能を追い求めるべく、よりボールスピードを高めることのできる最適な形状をAIが設計。その結果として導かれたのが、フェースカップ構造、よりスリムな形状となったJAILBREAKテクノロジーでした。フェースカップは、新しいJAILBREAKテクノロジーの効果も手伝って、フェースの際までたわませることが可能。一方でJAILBREAKテクノロジーは、前作のJAILBREAK AI SPEED FRAMEよりも約25%軽量になりながら、ボディの剛性バランスをしっかりと維持し、フェース全体でボールスピードを向上させることに貢献しています。

新しいAI FLASHフェースが、前後左右のバラつきを補正

AI設計のフェースも一新しています。

AI FLASHフェースも、さらに複雑な演算を行わせたことで大きく進化を果たしました。今回は、飛びの3要素に加え、ボール着弾地点の範囲を小さくすることも考慮した新たなアルゴリズムによって、AIが設計開発。打点などがずれても、フェースが狙ったターゲットへと飛んでいく弾道に補正します。キャロウェイゴルフのテストでは、着弾範囲のバラつきを約15%も抑制*したことが確認できています。もちろん、AIの設計はモデル別に行われておりターゲットにあった性能が発揮されるように設計されています。
*テストレンジでROGUE ST MAXドライバーとPARADYMをプレーヤーテストし、PARADYMの着弾範囲(楕円面積)が約15%縮小した結果に基づくもちろん、AIの設計はモデル別に行われています。

約13.5gのペリメーターウェイトなどで前作以上の慣性モーメント

スタンダードモデルの「PARADYMドライバー」では、ヘッド後部に約13.5gのペリメーターウェイトを搭載したことなどもあり、前作よりも慣性モーメントが大きくアップしています。もちろん、ペリメーターウェイトの位置調整により、弾道を好みのものへとチューニングすることもできます。

オーソドックスで構えやすい、洋ナシ型に近いフォルム

「PARADYMドライバー」のヘッドは、ROGUE ST MAXドライバーよりもやや洋ナシ型でオーソドックスに近い、とても構えやすい形状となっています。ロフト設定は、9度、10.5度、12度の3種類。アジャスタブルホーゼルを採用しているため、ロフト角、ライ角を調整することもできます。

「エアロジェット」ドライバーと「パラダイム」ドライバーの比較

クラブのコンセプト

「エアロジェット」ドライバー

先進的なエアロシャイピングと低スピンと安定性を融合したモデル。高い直進性と大きな飛距離性能に、エアロシェイプがもたらすスピードが加わりました。

「パラダイム」ドライバー

飛びとやさしさの妥協なき融合
時代を変革するスタンダードモデル

「エアロジェット」ドライバーは、エアロダイナミクスデザインによるスイングスピードの向上が大きな特徴です。

一方、「パラダイム」ドライバーは、飛びとやさしさの劇的変化(パラダイムシフト)です。

デザイン比較

ソール側のデザイン比較

まず「エアロジェット」ドライバーはこのようなデザインです。

エアロジェットの青のイメージのカラーになりシンプルなデザインです。

そして、「パラダイム」ドライバーはこのようなデザインです。

青を基調とした高級感のあるデザインです。

上から見たヘッドの形状

まずは「エアロジェット」ドライバーです。

コブラゴルフの「C」マークに、少し青が使われているのがポイントです。

そして「パラダイム」ドライバーです。

上からの視点も青系のカッコいいデザインです。

「エアロジェット」ドライバーと「パラダイム」ドライバーのスペックを比較

「エアロジェット」ドライバーと「パラダイム」ドライバーのスペックを比較してみましょう。

複数数値がある場合は、ロフト角「10.5」、シャフトの硬さは「SR」のもの同士で比較します。

項目  「エアロジェット」ドライバー 「パラダイム」ドライバー
ロフト角(°) 9.0,10.5,12.0 9.0,10.5,12.0
ライ角(°) 57.2 59
ヘッド体積(cc) 460 460
クラブ長さ(インチ) 45.75 45.5
クラブ重さ(g) 不明 305(SR)
シャフト重さ(g) 52.8(SR) 51(SR)
シャフトトルク 5.7 4.7
シャフト調子 先中調子 中調子
バランス D1.5 D3.5

ロフト角

ロフト角は、「エアロジェット」ドライバーは9.0度、10.5度、12.0度、「パラダイム」ドライバーも9.0度、10.5度、12.0度が用意されています。

両方とも調整機能があります。

ライ角

ライ角は少し違います。

「エアロジェット」ドライバーは57.2度、「パラダイム」ドライバーは59度です。

「エアロジェット」の方がフラットライトで相対的にスライス軌道になりやすいと言えます。

ライ角とは、クラブのソールが水平になるように置いた時に、シャフトの中心線と水平な地面とが成す角のことです。この角度が大きくシャフトが立っている状態のことを「アップライト」、角度が小さくシャフトが寝た状態のことを「フラット」といいます。ライ角がアップライト(角度が大きい)であると一般的にボールがフック軌道になりやすい。また、フラットライト(角度が小さい)であるとボールがスライス軌道になりやすいという特性があります。

クラブの重さ

クラブの重量は「エアロジェット」ドライバーは不明、「パラダイム」ドライバーは305gです。

クラブ重量は、「エアロジェット」ドライバーは掲載なく不明です。

シャフトの重量は「エアロジェット」ドライバーが52.8g、「パラダイム」ドライバーは51gで「エアロジェット」ドライバーの方が1.8g重いです。

シャフトは以下のもので比較しています。

コブラ「エアロジェット」ドライバー:SPEEDER NX for COBRA(SR)

キャロウェイ「パラダイム」ドライバー:VENTUS TR 5 for Callaway(SR)

シャフトトルク

シャフトトルクは少し違いがあります。

「エアロジェット」ドライバーは5.7、「パラダイム」ドライバーは4.7となっています。

相対的に「エアロジェット」ドライバーの方が安定性が高い、「パラダイム」ドライバーの方が操作性が高い、ということになります。

シャフトトルクとは、一言でいえば手の動きとの連動性の度合いです。このトルクが小さいほど、手の動きに対してヘッドが敏感に反応します。逆にトルクが大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。よく、トルクとはクルマのハンドルの遊びのようなものと言われます。要するに、自分の手がちょっと動いたらヘッドも敏感に反応するのか、ちょっとぐらい動いてもヘッドが反応しないのかということです。

シャフト調子

シャフト調子は「エアロジェット」ドライバーは先中調子、「パラダイム」ドライバー中調子となっています。

先中調子は、ややヘッドが走りやすいセッティングです。

中調子は、タメも作りやすく、ヘッドもある程度走る万人向けのセッティングといえます。

シャフトの調子は、キックポイントとも呼ばれます。大きく分けて3種類あり「先調子(ロー)」、「中調子(ミドル)」、「元調子(ハイ)」があります。

先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されているシャフトです。しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくボールがつかまりやすい。ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がおすすめと言われます。
元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。
中調子は、キックポイントがシャフトのちょうど中央付近に設定されているシャフトです。先調子と元調子の中間的な性能です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。

先中調子は、先端側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、先調子と中調子の中間的性能を持ったシャフトです。
中元調子は、手元側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、中調子と元調子の中間的性能を持つシャフトです。

バランス

バランスは少し違います。

「エアロジェット」ドライバーはD1.5、「パラダイム」ドライバーはD3.5です。

ヘッドを重く感じるのは、「パラダイム」ドライバーの方と言えそうです。

バランスとは、スウィングウェートとも呼ばれます。スイングした時に感じるヘッドの重さを数値に表した指標です。クラブ全体の重さに対して、ヘッドの重さの比率を示すもので、A1が最もヘッドが軽く、E9が最もヘッドが重い。一般的なゴルフクラブでは、D0からD4までの設定になっています。感覚としてよく、D1は軽くD4は重いと表現されたりします。

まとめ ~「エアロジェット」ドライバーと「パラダイム」ドライバー~

「エアロジェット」ドライバーと「パラダイム」ドライバーの違いをまとめてみました。

私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。

・「エアロジェット」ドライバーは、スイング中の空気抵抗を受けにくい「エアロダイナミクスデザイン」とフェース寄りの低い位置に吊り下げ式のウェイトによる低重心化により、速いボールスピードを実現。

・「パラダイム」ドライバーは「飛距離とやさしさのどちらかを犠牲にする時代の終わり」を意味するネーミング。業界初の360°カーボンシャーシが余剰重量を再配分し、フェース側ではスピードを、ソール後方部ではやさしさを最大化。爆発的な飛距離を実現し、着弾範囲のバラつきを約15%抑制。

ライ角は「エアロジェット」ドライバーは57.2度、「パラダイム」ドライバーは59度で、「エアロジェット」ドライバーの方が相対的にスライス軌道になりやすい。

・クラブの総重量は不明。シャフト重量は「エアロジェット」ドライバーの方が1.8g重い。

・シャフトトルクは「エアロジェット」ドライバーは5.7で相対的に安定性が高い、「パラダイム」ドライバーは4.7で相対的に操作性が高い。わずかな差。

・バランスは「エアロジェット」ドライバーはD1.5、「パラダイム」ドライバーはD3.5で、「エアロジェット」ドライバーの方がヘッドを軽く感じる。

以上のような特徴です。

以上、「エアロジェット」ドライバーと「パラダイム」ドライバーの違いをまとめてみました。

「パラダイム」ドライバーの方がややハードなセッティングの印象です。

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ここまでお読みいただきありがとうございました。

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