テーラーメイドゴルフは、2024年モデル「Qi10」シリーズのドライバーを2024 年2月2日に発売すると発表しました。
「Qi10」の由来は「Quest(探求)inertia(慣性)10K」=10,000の慣性の探求です。
テーラーメイド史上最高の慣性モーメント(MOI)の寛容性。
「Qi10 MAX」ドライバーでは、初めて慣性モーメントが左右方向と上下方向を合わせて10,000を超え、高い寛容性を実現しています。
「Qi10 MAX」ドライバーは、Qi10シリーズ最大のヘッドサイズ。ヘッド全体の慣性モーメントを大幅に向上。飛距離だけでなく、今までにない「やさしさ」を極限まで探求。
ヘッドのラインナップは以下の3種類です
「Qi10」ドライバーをやさしく簡単に解説【Qi10 MAX、Qi10、Qi10 LSの違いとは?】
Qi10 MAX ドライバー | やさしさ重視モデル |
Qi10 ドライバー | 操作性と直進性を両立したモデル |
Qi10 LS ドライバー | アスリート向け低スピンモデル |
一方、テーラーメイドゴルフ2023年モデル「STEALTH 2」(ステルス2)シリーズのドライバーは2023年2月17日発売です。
2022年に発売した「ステルス」シリーズの後継です。
前作「ステルス」で好評だった飛距離性能を引き継ぎつつ、ミスへの寛容性を高めています。
今回の「ステルス2」特徴は、カーボン素材の容量が他素材を超えたことです。ソールとクラウンを含めて、カーボンの割合を高めました。
また、前作「ステルス」で初採用された60層のカーボンツイストフェースは、新たにフェースセンター部分を厚くする積層方法を採用し、高初速エリアの拡大に成功し、フェース重量は前作と比べて約2g軽くなり、ボール初速アップを実現しました。
ヘッドのラインナップは以下の3種類です
ステルス2ドライバーをやさしく簡単に解説【ステルス2、HD、プラスの違い】
・ステルス2HD・・・つかまりの良いハイドローモデル
・ステルス2プラス・・・アスリート向け低スピンモデル
今回は、やさしさ重視モデルの「Qi10 MAX」ドライバーと「ステルス2HD」ドライバーの2モデルを比較してみます。
クラブを購入される際に参考になれば幸いです。
「Qi10」ドライバーの特徴をご紹介
「Qi10」ドライバーの主な特徴を簡単にご紹介します。
モデル共通の特徴
各モデル共通の特徴は以下の2つです。
・エネルギーの伝達効率がさらにUP
進化したインフィニティーカーボンクラウン
クラウンのカーボン使用量97%までアップし、さらに高い慣性モーメントを実現しました。
クラウンに使われているカーボン使用量を97%まで大幅にアップした「インフィニティ―カーボンクラウン」を搭載。カーボンによって生みだした余剰重量を、新しいヘッド形状や、ヘッド内部に再配分することで、さらに高い慣性モーメントを実現。さらに、フェース上部に施されたアライメントが、アドレス時の目標に対しての構えやすさを向上。
エネルギーの伝達効率がさらにUP
ミスヒット時も無駄なスピンを抑えます。
第3世代の「60層カーボンツイストフェース」と、フェースを支える「新開発フレーム」を採用。従来のチタン製ヘッドと比べ、圧倒的な軽量化を実現。インパクト時、ボールへのエネルギー伝達効率を高め、ボール初速アップに貢献。さらに、ミスヒットしても無駄なスピンを抑えボール初速をキープ。
「Qi10 MAX」ドライバーの特徴
寛容性、直進性、ヘッドのすべてMAXサイズ
やさしさを極限まで追求しています。
カーボンウッドによって生みだされた余剰重量によりQi10シリーズ最大のヘッドサイズを実現。さらに、余剰重量をヘッド前方と後方に配置することで、ヘッド全体の慣性モーメントを大幅に向上。ゴルファーが求める飛距離だけでなく、今までにない「やさしさ」を極限まで探求。
出典:テーラーメイド公式HP
「STEALTH2HD」(ステルス2HD)ドライバーの特徴をご紹介
「STEALTH2HD」(ステルス2HD)ドライバーの主な特徴を簡単にご紹介します。
今回の特徴は以下の4つです。
・カーボン容量の拡大
・上質なサウンド
・ハイドローバイアス設計

60層カーボンツイストフェース
フェースの軽量化を始め、さまざまな改良が施されています。
エネルギー伝達効率向上を目指す新構造カーボンフェース設計により、ボールスピードの高初速に貢献。さらに進化した『インバーテッド・コーン・テクノロジー』と『ツイストフェース』の組み合わせにより、ミスヒット時のボール初速の低下を抑え、安定性と再現性が拡大した。
カーボン容量の拡大
カーボン素材の容量が他素材を超え、重量配分を最適化しています。
「ステルス2」では、新たに『カーボンソール』、『特殊強化カーボンコンポジットリング』を採用し、ヘッドに使用しているカーボン容量をアップ、余剰重量の重量配分を最適化。慣性モーメントが飛躍的に向上し、再現性の高いショットが可能になった。
上質なサウンド
音にもこだわっています。
サウンドエンジニアリングチームによって、カーボンソールの厚みや形状、構造から生み出される打音を徹底追及。力強さの中に心地よさを感じる上質なサウンドが完成した。
ハイドローバイアス設計
HDの特徴です。ウエイトは30gと重めです。
ヘッドに使用しているカーボン容量をアップさせことで、ヘッドの軽量化を図り、『タングステンウェイト30g』が搭載された『イナーシャジェネレーター』をヒール寄りに配置することで、高弾道でつかまりやすく寛容性が進化。「ステルス2 HD」は、「ステルス2」シリーズの中で最も安定性が高く、大きく飛ばせる「カーボンウッド」。
出典:テーラーメイド公式HP
「Qi10 MAX」ドライバーと「ステルス2HD」ドライバーの比較
クラブのコンセプト
「Qi10 MAX」ドライバー
寛容性、直進性、ヘッドのすべてMAXサイズ
「ステルス2」ドライバー(シリーズ共通)
どこまでも遠くへ、どこまでもやさしく
「Qi10 MAX」ドライバーのコンセプトは、「やさしさ」の極限まで探求です。
一方、「ステルス2」シリーズ共通のコンセプトとして、ドライバーは飛距離性能と寛容性を特徴としています。
デザイン比較
ソール側のデザイン比較
まず「Qi10 MAX」ドライバーはこのようなデザインです。
青いカラーイメージになりました。形状は少しまるっこくなりました。
そして、「ステルス2HD」ドライバーはこのようなデザインです。
標準モデルの「ステルス2」とよく似たデザインです。
HDのロゴが見えます。
上から見たヘッドの形状
まずは「Qi10 MAX」ドライバーです。
全体的にすっきりしたデザインです。青いフェースが見えます。
次に「ステルス2HD」ドライバーです。
全体的に光沢のあるデザインです。
特にドローバイアスモデルを強調した形状には見えないです。
前作にもあった「STERTH」の文字が若干見やすくになりました。
「Qi10 MAX」ドライバーと「ステルス2HD」ドライバーのスペックを比較
「Qi10 MAX」ドライバーと「ステルス2」ドライバーのスペックを比較してみましょう。
複数数値がある場合は、ロフト角「10.5」、シャフトの硬さは「SR」のもの同士で比較します。
項目 | 「Qi10 MAX」ドライバー | 「ステルス2HD」ドライバー |
---|---|---|
ロフト角(°) | 9.0,10.5,12.0 | 9.0,10.5,12.0 |
ライ角(°) | 58 (STD) – 62 (UPRT) | 58 (STD) – 62 (UPRT) |
ヘッド体積(cc) | 460 | 460 |
クラブ長さ(インチ) | 45.25 | 45.5 |
クラブ重さ(g) | 306 | 301(SR) |
シャフト重さ(g) | 56 | 55(SR) |
シャフトトルク | 4.6 | 4.7 |
シャフト調子 | 中調子 | 中調子 |
バランス | D3 | D3 |
ロフト角
ロフト角は、「Qi10 MAX」ドライバーは9.0度、10.5度、12.0度、「ステルス2HD」ドライバーも9.0度、10.5度、12.0度が用意されています。
両方とも調整機能があります。
ライ角
ライ角は同じです。
「Qi10 MAX」ドライバーは58 (STD) – 62 (UPRT)です。スタンダードで56度、アップライトで60度です。
「ステルス2HD」ドライバーも58 (STD) – 62(UPRT)です。
クラブの重さ
クラブの重量は「Qi10 MAX」ドライバー306g、「ステルスHD」ドライバーは298gです。
クラブの重量は「Qi10 MAX」ドライバーの方が8g重いです。
シャフトの重量は「Qi10 MAX」ドライバーが56g、「ステルス2HD」ドライバーが55gで「Qi10 MAX」ドライバーの方が1g重いです。
シャフトは以下のもので比較しています。
テーラーメイド「Qi10 MAX」ドライバー:Diamana BLUE TM50 (SR)
テーラーメイド「ステルス2HD」ドライバー:TENSEI RED TM50 (’22)(SR)
シャフトトルク
シャフトトルクは違いがあります。
「Qi10 MAX」ドライバーは4.6、「ステルス2HD」ドライバーは4.7となっています。
相対的に「Qi10 MAX」ドライバーの方が操作性が高い、「ステルス2」ドライバーの方が安定性が高い、ということになります。
シャフト調子
シャフト調子は「Qi10 MAX」ドライバーは中調子、「ステルス2HD」ドライバーも中調子となっています。
中調子は、タメも作りやすく、ヘッドもある程度走る万人向けのセッティングといえます。
バランス
バランスは少し違います。
「Qi10 MAX」ドライバーはD3、「ステルス2HD」ドライバーはD2.5です。
ヘッドを重く感じるのは、「Qi10 MAX」ドライバーの方と言えそうです。
まとめ ~「Qi10 MAX」ドライバーと「ステルス2HD」ドライバー~
「Qi10 MAX」ドライバーと「ステルス2HD」ドライバーの違いをまとめてみました。
私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。
・「Qi10 MAX」ドライバーは、慣性モーメント10,000を超え、高い寛容性を実現。Qi10シリーズ最大のヘッドサイズ。ヘッド全体の慣性モーメントを大幅に向上。飛距離だけでなく、今までにない「やさしさ」を極限まで探求。
・「ステルス2HD」ドライバーは、高弾道でつかまりやすく寛容性の高いドローバイアスモデル。新たにフェースセンター部分を厚くする積層方法を採用し、高初速エリアの拡大に成功し、フェース重量は前作と比べて約2g軽くなり、ボール初速アップを実現、飛距離性能を引き継ぎつつ、ミスへの寛容性を向上。
・ライ角は「Qi10 MAX」ドライバーは範囲表記で58~62度。「ステルス2HD」ドライバーも58~62度で同じ。
・クラブの総重量は「Qi10 MAX」ドライバーの方が8g重い。シャフト重量は「Qi10 MAX」ドライバーの方が1g重い。
・シャフトトルクは「Qi10 MAX」ドライバーは4.6で相対的に操作性が高い、「ステルス2HD」ドライバーは4.7で相対的に安定性が高い。
・バランスは「Qi10 MAX」ドライバーはD3、「ステルス2HD」ドライバーはD2.5で、「Qi10 MAX」ドライバーの方がヘッドを重く感じる。
以上のような特徴です。
以上、「Qi10 MAX」ドライバーと「ステルス2HD」ドライバーの違いをまとめてみました。
やさしさモデル同士の比較では、「Qi10 MAX」ドライバーは少し重量が重くなった印象です。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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