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【ドライバー編】「Qi10 MAX」と「G430 10K」の違いを比較解説【テーラーメイドvsピン】

ゴルフクラブ・ギア

テーラーメイドゴルフは、2024年モデル「Qi10」シリーズのドライバーを2024 年2月2日に発売すると発表しました。

「Qi10」の由来はQuest(探求)inertia(慣性)10K」=10,000の慣性の探求です。

テーラーメイド史上最高の慣性モーメント(MOI)の寛容性。

「Qi10 MAX」ドライバーでは、初めて慣性モーメントが左右方向と上下方向を合わせて10,000を超え、高い寛容性を実現しています。

「Qi10 MAX」ドライバーは、Qi10シリーズ最大のヘッドサイズ。ヘッド全体の慣性モーメントを大幅に向上。飛距離だけでなく、今までにない「やさしさ」を極限まで探求。

MOI(慣性モーメント)とは、物質の回転運動に対しての抵抗力を示した数値。MOIが高いとミスヒットしてもクラブが開きにくく、インパクト時の安定性とやさしさを測る上で重要な指標。

ヘッドのラインナップは以下の3種類です

「Qi10」ドライバーをやさしく簡単に解説【Qi10 MAX、Qi10、Qi10 LSの違いとは?】

Qi10 MAX ドライバー やさしさ重視モデル
Qi10 ドライバー 操作性と直進性を両立したモデル
Qi10 LS ドライバー アスリート向け低スピンモデル

PING「G430シリーズ」の追加モデル「G430 MAX 10K ドライバー」が2024年2月8日に発売されます。

軽量のG430 MAX 10K HL ドライバーも同時発売となります。

慣性モーメント10000超えを実現。マン振りしても曲がらず飛ぶクラブ『マmントビ(10K飛)』がキーワード。

「G430 MAXドライバー」と比較すると、「G430 MAX 10K ドライバー」は重心はより深く、低スピン量で思い切り振って気持ちよく飛ばせます。

今回は、MOI10K越えモデルの「Qi10 MAX」ドライバーと「G430 10K」ドライバーの2モデルを比較してみます。

クラブを購入される際に参考になれば幸いです。

「Qi10」ドライバーの特徴をご紹介

「Qi10」ドライバーの主な特徴を簡単にご紹介します。

モデル共通の特徴

各モデル共通の特徴は以下の2つです。

・進化したインフィニティーカーボンクラウン
・エネルギーの伝達効率がさらにUP

進化したインフィニティーカーボンクラウン

クラウンのカーボン使用量97%までアップし、さらに高い慣性モーメントを実現しました。

クラウンに使われているカーボン使用量を97%まで大幅にアップした「インフィニティ―カーボンクラウン」を搭載。カーボンによって生みだした余剰重量を、新しいヘッド形状や、ヘッド内部に再配分することで、さらに高い慣性モーメントを実現。さらに、フェース上部に施されたアライメントが、アドレス時の目標に対しての構えやすさを向上。

エネルギーの伝達効率がさらにUP

ミスヒット時も無駄なスピンを抑えます。

第3世代の「60層カーボンツイストフェース」と、フェースを支える「新開発フレーム」を採用。従来のチタン製ヘッドと比べ、圧倒的な軽量化を実現。インパクト時、ボールへのエネルギー伝達効率を高め、ボール初速アップに貢献。さらに、ミスヒットしても無駄なスピンを抑えボール初速をキープ。

「Qi10 MAX」ドライバーの特徴

寛容性、直進性、ヘッドのすべてMAXサイズ

やさしさを極限まで追求しています。

カーボンウッドによって生みだされた余剰重量によりQi10シリーズ最大のヘッドサイズを実現。さらに、余剰重量をヘッド前方と後方に配置することで、ヘッド全体の慣性モーメントを大幅に向上。ゴルファーが求める飛距離だけでなく、今までにない「やさしさ」を極限まで探求

出典:テーラーメイド公式HP

「G430 10K」ドライバーの特徴をご紹介

「G430 10K」ドライバーの主な特徴をご紹介します。

今回の特徴は以下の5つです。

・カーボン・フライ・ラップテクノロジー
・新ヘッド設計
・究極の重量周辺配分
・ロフト/ライ角調整機能で、理想の弾道へ
・スピンシステンシー・テクノロジー

カーボン・フライ・ラップテクノロジー

慣性モーメント10Kを生み出すテクノロジーです。

8層のカーボンをクラウン部分に採用し、軽量化に成功。ミスに強い低重心設計により、理想の高さでブレずに狙える。

新ヘッド設計

ヘッドもG430MAX対比で進化しています。

進化したフェース構造
フェースの厚さ (G430MAX比) [中心部]約4%薄い [周辺部]約7%
薄いさらに極薄となったフェースでより深い重心設計に

超大型ヘッド
ヘッドの投影面積が拡大した460ccヘッドで、深低重心設計を実現。マン振りしてもブレずに思いきり飛ばせる。

究極の重量周辺配分

深低重心でブレを抑えます。

深低重心より低い重心により打点のブレを抑え、高弾道を打てる

ロフト/ライ角調整機能で、理想の弾道へ

カチャカチャ搭載です。

ロフトは±1度、±1.5度、ライ角はスタンダード/フラットの調整が可能。打ち出し条件を最適にすることで、最大飛距離へと導く。

スピンシステンシー・テクノロジー

適性なスピン量を実現します。

上下の打点ブレ時にも最適なスピン量と打ち出し高さを実現。

(出典:PING公式HP)

「Qi10 MAX」ドライバーと「G430 MAX 10K」ドライバーの比較

クラブのコンセプト

「Qi10 MAX」ドライバー

寛容性、直進性、ヘッドのすべてMAXサイズ

「G430 MAX 10K」ドライバー(シリーズ共通)

さらなる飛びの実現へ PING史上最大MOIを更新

「Qi10 MAX」ドライバーのコンセプトは、「やさしさ」の極限まで探求です。

一方、「G430 MAX 10K」ドライバーは、PING史上最大の慣性モーメントです。

デザイン比較

ソール側のデザイン比較

まず「Qi10 MAX」ドライバーはこのようなデザインです。

青いカラーイメージになりました。形状は少しまるっこくなりました。

そして、

「G430 MAX 10K」ドライバーはこのようなデザインです。

「G430 MAX」ドライバーと似ています。

よく比べてみると細部が違います。

上から見たヘッドの形状

まずは「Qi10 MAX」ドライバーです。

全体的にすっきりしたデザインです。青いフェースが見えます。

次に

「G430 MAX 10K」ドライバーです。

「G430 MAX」ドライバーと非常によく似たデザインです。

「Qi10 MAX」ドライバーと「G430 10K」ドライバーのスペックを比較

「Qi10 MAX」ドライバーと「G430 10K」ドライバーのスペックを比較してみましょう。

複数数値がある場合は、ロフト角「10.5」、シャフトの硬さは「SR」のもの同士で比較します。

項目  「Qi10 MAX」ドライバー 「G430 MAX 10K」ドライバー
ロフト角(°) 9.0,10.5,12.0 9.0,10.5,12.0
ライ角(°) 58 (STD) – 62 (UPRT) 59.5
ヘッド体積(cc) 460 460
クラブ長さ(インチ) 45.25 45.75
クラブ重さ(g) 306 302(SR)
シャフト重さ(g) 56 53(SR)
シャフトトルク 4.6 5.2
シャフト調子 中調子 中調子
バランス D3 D2

ロフト角

ロフト角は、「Qi10 MAX」ドライバーは9.0度、10.5度、12.0度、「G430 10K」ドライバーも9.0度、10.5度、12.0度が用意されています。

両方とも調整機能があります。

ライ角

ライ角は少し違います。

「Qi10 MAX」ドライバーは58 (STD) – 62 (UPRT)です。スタンダードで56度、アップライトで60度です。

「G430 MAX 10K」ドライバーは59.5度です。

「Qi10 MAX」ドライバーのスタンダード58度では、フラットライトで相対的にスライス軌道になりやすい。「G430 MAX 10K」ドライバーは、アップライトで相対的にフック軌道になりやすい、と言えます。

ライ角とは、クラブのソールが水平になるように置いた時に、シャフトの中心線と水平な地面とが成す角のことです。この角度が大きくシャフトが立っている状態のことを「アップライト」、角度が小さくシャフトが寝た状態のことを「フラット」といいます。ライ角がアップライト(角度が大きい)であると一般的にボールがフック軌道になりやすい。また、フラットライト(角度が小さい)であるとボールがスライス軌道になりやすいという特性があります。

クラブの重さ

クラブの重量は「Qi10 MAX」ドライバー306g、「G430 10K」ドライバーは302gです。

クラブの重量は「Qi10 MAX」ドライバーの方が4g重いです。

シャフトの重量は「Qi10 MAX」ドライバーが56g、「G430 10K」ドライバーが55gで「Qi10 MAX」ドライバーの方が1g重いです。

シャフトは以下のもので比較しています。

テーラーメイド「Qi10 MAX」ドライバー:Diamana BLUE TM50 (SR)

PING「G430 MAX 10K」ドライバー:TALTA J CB BLACK(SR)

シャフトトルク

シャフトトルクは違いがあります。

「Qi10 MAX」ドライバーは4.6、「G430 10K」ドライバーは5.2となっています。

相対的に「Qi10 MAX」ドライバーの方が操作性が高い、「G430 10K」ドライバーの方が安定性が高い、ということになります。

シャフトトルクとは、一言でいえば手の動きとの連動性の度合いです。このトルクが小さいほど、手の動きに対してヘッドが敏感に反応します。逆にトルクが大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。よく、トルクとはクルマのハンドルの遊びのようなものと言われます。要するに、自分の手がちょっと動いたらヘッドも敏感に反応するのか、ちょっとぐらい動いてもヘッドが反応しないのかということです。

シャフト調子

シャフト調子は「Qi10 MAX」ドライバーは中調子、「G430 10K」ドライバーも中調子となっています。

中調子は、タメも作りやすく、ヘッドもある程度走る万人向けのセッティングといえます。

シャフトの調子は、キックポイントとも呼ばれます。大きく分けて3種類あり「先調子(ロー)」、「中調子(ミドル)」、「元調子(ハイ)」があります。

先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されているシャフトです。しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくボールがつかまりやすい。ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がおすすめと言われます。
元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。
中調子は、キックポイントがシャフトのちょうど中央付近に設定されているシャフトです。先調子と元調子の中間的な性能です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。

先中調子は、先端側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、先調子と中調子の中間的性能を持ったシャフトです。
中元調子は、手元側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、中調子と元調子の中間的性能を持つシャフトです。

バランス

バランスは少し違います。

「Qi10 MAX」ドライバーはD3、「G430 10K」ドライバーはD2です。

ヘッドを重く感じるのは、「Qi10 MAX」ドライバーの方と言えそうです。

バランスとは、スウィングウェートとも呼ばれます。スイングした時に感じるヘッドの重さを数値に表した指標です。クラブ全体の重さに対して、ヘッドの重さの比率を示すもので、A1が最もヘッドが軽く、E9が最もヘッドが重い。一般的なゴルフクラブでは、D0からD4までの設定になっています。感覚としてよく、D1は軽くD4は重いと表現されたりします。

まとめ ~「Qi10 MAX」ドライバーと「G430 10K」ドライバー~

「Qi10 MAX」ドライバーと「G430 10K」ドライバーの違いをまとめてみました。

私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。

・「Qi10 MAX」ドライバーは、慣性モーメント10,000を超え、高い寛容性を実現。Qi10シリーズ最大のヘッドサイズ。ヘッド全体の慣性モーメントを大幅に向上。飛距離だけでなく、今までにない「やさしさ」を極限まで探求。

・「G430 MAX 10K」ドライバーは、慣性モーメント10000超えを実現。マン振りしても曲がらず飛ぶ『マントビ(10K飛)』。重心はより深く、低スピン量で思い切り振って気持ちよく飛ばせる。

ライ角は「Qi10 MAX」ドライバーは範囲表記で58~62度、スタンダードの58度との比較では相対的にスライス軌道になりやすい、「G430 10K」ドライバーは59.5度で、相対的にフック軌道になりやすい。

・クラブの総重量は「Qi10 MAX」ドライバーの方が4g重い。シャフト重量は「Qi10 MAX」ドライバーの方が1g重い。

・シャフトトルクは「Qi10 MAX」ドライバーは4.6で相対的に操作性が高い、「G430 10K」ドライバーは5.2で相対的に安定性が高い。

・バランスは「Qi10 MAX」ドライバーはD3、「G430 10K」ドライバーはD2で、「Qi10 MAX」ドライバーの方がヘッドを重く感じる。

以上のような特徴です。

慣性モーメント10K越えを特徴とする両モデルを比較してみました。実際に試打して確かみたいですね。

以上、「Qi10 MAX」ドライバーと「G430 10K」ドライバーの違いをまとめてみました。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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