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【ドライバー比較】スリクソン「ZXi」ドライバーをやさしく簡単に解説【ZXi、ZXi TR、ZXi LS、ZXi MAXの違い】

ゴルフクラブ・ギア

スリクソンは「スリクソン ZXiシリーズ」のドライバーを2024年11月9日に発売しました

新開発のフェース構造「i-FLEX」が、インパクト時におけるヘッドの過剰な振動を防ぎ、最大限のエネルギーを効率よくボールに伝えます。

進化した「REBOUND FRAME」(リバウンド フレーム)が、フェースのたわみを最大限に高め、スリクソンドライバー史上最速のボールスピードを生み出します。

ヘッドは「ZXi」「ZXi TR」「ZXi LS」「ZXi MAX」の4タイプです。

ZXi 適度な慣性モーメントとスピン量で、操作性と寛容性の両立を実現したオールラウンドモデル
ZXi TR 思い通りのクラブ操作を可能にする450㎤のシャープな形状と短い重心距離
ZXi LS 低スピンによる強弾道を重視。弾道の高さとスピン量の調整が可能
ZXi MAX シリーズ最大の慣性モーメントと深低重心設計により、寛容性と直進性を追求

今回は「ZXi MAX」「ZXi」「ZXi LS」「ZXi TR」の4種類のドライバーについてご紹介します。

それぞれのモデルはどのように違うのでしょうか。

「ZXi」「ZXi TR」「ZXi LS」「ZXi MAX」ドライバーの特徴をご紹介

「ZXi」「ZXi TR」「ZXi LS」「ZXi MAX」ドライバー共通の特徴を説明します。

「i-FLEX」構造により、フェースのたわみとエネルギー伝達効率が向上し、ボールスピードがアップ

新開発のフェース構造「i-FLEX」でボールスピードがアップします。

 ヒールとトウが特徴的に厚くなったフェース肉厚と、センター部分がスリクソンドライバー史上最薄となった新開発のフェース構造「i-FLEX」が、フェースやヘッドのたわみをさらに大きくさせるとともに、そのたわみが生み出すエネルギーを無駄なく伝えることで、ボールスピードがアップします。

「 i-FLEX」構造により、「REBOUND FRAME」が進化

「REBOUND FRAME」も進化しボールスピードの向上に貢献します。

フェースとボディを効果的にたわませる独自技術「REBOUND FRAME」が、「i-FLEX」搭載によりさらに進化。フェース面の「FLEX ZONE 1」がスムーズに大きくたわむことで、ボールスピードは従来モデル比で1.3m/s※3アップしました。
※3ドライバーのヘッドスピードを43m/s(ZXiドライバー) で想定

ビジブルなフェースレーザーミーリングが安定した飛距離性能を実現

フェースレーザーミーリングが飛距離性能を安定させます。

新たなテクノロジーであるビジブルなフェースレーザーミーリングを搭載。ウエット時でもボールがフェースに食いつき、しっかりスピンコントロールすることで飛距離性能を安定させます。

中調子と中手元調子。2種のZXi専用設計シャフトを標準装着

標準装着シャフトは扱いやすい「Diamana ZXi」と上級者向け「VENTUS ZXi」の2種類

標準装着シャフトは2種をラインアップ。中調子でクセがなく扱いやすい「Diamana ZXi」は、先端部の曲げ剛性を低めにすることで走りやすさを出しつつ、先中~中間部の剛性を高めることにより安定感を両立しました。また、中手元調子でしっかりめに仕上げた「VENTUS ZXi」は、手元部分の剛性を高めることで切り返し時の安定感を実現しつつ、先端部剛性も高めることにより、しっかりした振り感で安心して叩けるシャフトに。どちらもZXiシリーズのヘッドの特性に合わせた専用設計です。

出典:ダンロップ公式HP

「ZXi」「ZXi TR」「ZXi LS」「ZXi MAX」ドライバーのそれぞれの特徴

「ZXi」「ZXi TR」「ZXi LS」「ZXi MAX」の4種類について特徴をご紹介します。

それぞれ以下のような特徴のドライバーを用意しています。

ZXi 適度な慣性モーメントとスピン量で、操作性と寛容性の両立を実現したオールラウンドモデル
ZXi TR 思い通りのクラブ操作を可能にする450㎤のシャープな形状と短い重心距離
ZXi LS 低スピンによる強弾道を重視。弾道の高さとスピン量の調整が可能
ZXi MAX シリーズ最大の慣性モーメントと深低重心設計により、寛容性と直進性を追求

標準モデル「ZXi」、上級者向け低スピン「ZXi LS」、コントロール性能「ZXi TR」、寛容性「ZXi MAX」というイメージです。

では次からカタログスペックを比較してみます。

「ZXi」「ZXi TR」「ZXi LS」「ZXi MAX」のカタログスペック

カタログのスペックの主要項目は以下のようになっています。

以下のシャフトのものを記載しています。

「ZXi」「ZXi MAX」はDiamana ZXi50が標準

「ZXi TR」「ZXi LS」はVENTUS ZXi6が標準となっています。

「ZXi」:Diamana ZXi50 カーボンシャフト(S)
「ZXi TR」:VENTUS ZXi6 カーボンシャフト(S)
「ZXi LS」:VENTUS ZXi6 カーボンシャフト(S)
「ZXi MAX」:Diamana ZXi50 カーボンシャフト(S)

「ZXi」「ZXi MAX」は軽めのDiamana ZXi50が標準、「ZXi TR」「ZXi LS」は重めのVENTUS ZXi6が標準となっています。

項目  「ZXi」ドライバー 「ZXi TR」ドライバー 「ZXi LS」ドライバー 「ZXi MAX」ドライバー
ロフト角(°) 9.0,10.5 9.0,10.5 9.0,10.5 9.0,10.5
ライ角(°) 59 59 59 59
ヘッド体積(cc) 460 450 460 450
クラブ長さ(インチ) 45.75 45.75 47.25 47.25
クラブ重さ(g) 303 312 312 303
シャフト重さ(g) 50(S) 59(S) 59(S) 50(S)
シャフトトルク 5.5 4.4 4.4 5.5
シャフト調子 中調子 中元調子 中元調子 中調子
バランス D2 D3 D3 D2

次から順番にカタログスペックなど詳しく見ていきます。

ロフト角

ロフト角は、「ZXi」「ZXi TR」「ZXi LS」「ZXi MAX」の各モデル9度、10.5度が用意されています。

各モデル調整機能があります。

ライ角

ライ角は、「ZXi」「ZXi TR」「ZXi LS」「ZXi MAX」の各モデル59度です。

ライ角とは、クラブのソールが水平になるように置いた時に、シャフトの中心線と水平な地面とが成す角のことです。この角度が大きくシャフトが立っている状態のことを「アップライト」、角度が小さくシャフトが寝た状態のことを「フラット」といいます。ライ角がアップライト(角度が大きい)であると一般的にボールがフック軌道になりやすい。また、フラットライト(角度が小さい)であるとボールがスライス軌道になりやすいという特性があります。

ヘッド体積

「ZXi」「ZXi LS」「ZXi MAX」は460cc、「ZXi TR」は450ccです。

「ZXi TR」は操作性の高いモデルであるため少し小さいです。

クラブの長さ

クラブの長さは、45.75インチで共通です。

クラブの重量

クラブの重さは、「ZXi」「ZXi MAX」は約303g、「ZXi TR」「ZXi LS」は約312gです。

以下のシャフトで比較しています。

「ZXi」:Diamana ZXi50 カーボンシャフト(S)
「ZXi TR」:VENTUS ZXi6 カーボンシャフト(S)
「ZXi LS」:VENTUS ZXi6 カーボンシャフト(S)
「ZXi MAX」:Diamana ZXi50 カーボンシャフト(S)

重量の違いはシャフトによるもので、シャフトを同じものにすると重量は同じになります。

シャフトトルク

シャフトトルクは違いがあります。

「ZXi」「ZXi MAX」Diamana ZXi50は5.5

「ZXi TR」「ZXi LS」VENTUS ZXi6は4.4

「ZXi」「ZXi MAX」は相対的に安定性が高く、「ZXi TR」「ZXi LS」は操作性が高い設定です。

シャフトトルクとは、一言でいえば手の動きとの連動性の度合いです。このトルクが小さいほど、手の動きに対してヘッドが敏感に反応します。逆にトルクが大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。よく、トルクとはクルマのハンドルの遊びのようなものと言われます。要するに、自分の手がちょっと動いたらヘッドも敏感に反応するのか、ちょっとぐらい動いてもヘッドが反応しないのかということです。

シャフト調子

シャフト調子は以下のとおりです。

「ZXi」「ZXi MAX」Diamana ZXi50は中調子

「ZXi TR」「ZXi LS」VENTUS ZXi6は中元調子

中調子は、タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。安定感があり、万人向けと言われます。

中元調子は、中調子と比較すると切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくい設定です。

先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されているシャフトです。しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくボールがつかまりやすい。ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がおすすめと言われます。
元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。
中調子は、キックポイントがシャフトのちょうど中央付近に設定されているシャフトです。先調子と元調子の中間的な性能です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。
先中調子は、先端側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、先調子と中調子の中間的性能を持ったシャフトです。
中元調子は、手元側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、中調子と元調子の中間的性能を持つシャフトです。

バランス

バランスは、以下のとおりです。

「ZXi」「ZXi MAX」はD2

「ZXi TR」「ZXi LS」はD3

「ZXi TR」「ZXi LS」の方がヘッドを重く感じる設定です。

バランスとは、スウィングウェートとも呼ばれます。スイングした時に感じるヘッドの重さを数値に表した指標です。クラブ全体の重さに対して、ヘッドの重さの比率を示すもので、A1が最もヘッドが軽く、E9が最もヘッドが重い。一般的なゴルフクラブでは、D0からD4までの設定になっています。感覚としてよく、D1は軽くD4は重いと表現されたりします。

「ZXi」「ZXi TR」「ZXi LS」「ZXi MAX」まとめ

スリクソン「ZXi」「ZXi TR」「ZXi LS」「ZXi MAX」ドライバーをご紹介しました。

各ドライバーの特徴は以下の通りです。

ZXi 適度な慣性モーメントとスピン量で、操作性と寛容性の両立を実現したオールラウンドモデル
ZXi TR 思い通りのクラブ操作を可能にする450㎤のシャープな形状と短い重心距離
ZXi LS 低スピンによる強弾道を重視。弾道の高さとスピン量の調整が可能
ZXi MAX シリーズ最大の慣性モーメントと深低重心設計により、寛容性と直進性を追求

「ZXi MAX」→「ZXi」→「ZXi TR」「ZXi LS」と上級者向けモデルになっていくイメージです。

以上、スリクソン「ZXi」「ZXi TR」「ZXi LS」「ZXi MAX」ドライバーをご紹介しました。

ドライバー選びの参考となれば幸いです。