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【ドライバー編】「Qi35」と「Qi10」の違いを比較解説【テーラーメイド新旧】

ゴルフクラブ・ギア

Qiテーラーメイドは、2025年の最新モデル「Qi35」ドライバーを2025年2月7日より発売します。

今作の特徴は、フェース面上の重心位置(CGプロジェクション)を徹底的に低くしたこと。有効打点エリアが拡大し、ミスヒット時でも初速が落ちづらく飛距離アップに貢献。

さらにカーボンウッドだからこそ実現可能なヘッドの軽量化、最適な重量配分、重心位置の最適化により、ボール初速を維持しながら高い慣性モーメントを実現。

ヘッドは「Qi35」「Qi35 MAX」「Qi35 MAX LITE」「Qi35 LS」の4タイプです。

Qi35 飛距離と寛容性の両立したスタンダードモデル
Qi35 MAX つかまりの良いドローバイアスモデル
Qi35 MAX LITE 高い寛容性の軽量モデル
Qi35 LS 上級者向けロースピンモデル

「Qi35」ドライバーをやさしく簡単に解説【Qi35、MAX、MAX LITE、LSの違い】

一方、テーラーメイド2024年モデル「Qi10」シリーズのドライバーは2024 年2月2日の発売です。

「Qi10」の由来はQuest(探求)inertia(慣性)10K」=10,000の慣性の探求です。

テーラーメイド史上最高の慣性モーメント(MOI)の寛容性。

「Qi10 MAX」ドライバーでは、初めて慣性モーメントが左右方向と上下方向を合わせて10,000を超え、高い寛容性を実現しています。

「Qi10」ドライバーは、オーソドックスなヘッド形状に、高弾道でさらなる飛距離を実現。寛容性にも優れ、従来よりも低重心で、よりやさしく、バランスのとれたモデルです。

MOI(慣性モーメント)とは、物質の回転運動に対しての抵抗力を示した数値。MOIが高いとミスヒットしてもクラブが開きにくく、インパクト時の安定性とやさしさを測る上で重要な指標。

ヘッドのラインナップは以下の3種類です

「Qi10」ドライバーをやさしく簡単に解説【Qi10 MAX、Qi10、Qi10 LSの違いとは?】

Qi10 MAX ドライバー やさしさ重視モデル
Qi10 ドライバー 操作性と直進性を両立したモデル
Qi10 LS ドライバー アスリート向け低スピンモデル

今回は、スタンダードモデルの「Qi35」ドライバーと「Qi10」ドライバーの2モデルを比較してみます。

クラブを購入される際に参考になれば幸いです。

「Qi35」シリーズドライバーの特徴をご紹介

「Qi35」ドライバーシリーズの特徴を説明します。

・最適な打ち出し条件の探求
・継承されるテクノロジーを集結
・弾道調整機能の搭載

最適な打ち出し条件の探求

重心位置を低くすることで飛距離アップに貢献しています。

カーボン、チタン、スチール、アルミニウム、タングステンなど複数の素材を組み合わせ、最適に配置したマルチマテリアル構造がさらに進化。フェース面上の重心位置(バランスポイント)を徹底的に低くしたことで、有効打点エリアが拡大し、飛距離アップに貢献

継承されるテクノロジーを集結

テーラーメイドのテクノロジーが集結しています。

軽量化により高レベルなヘッド設計を可能とする「インフィニティーカーボンクラウン&カーボンソール」をはじめ、「60層カーボンツイストフェース」、「貫通型スピードポケット」、「±2°ロフト調整機能」など、飛距離性能と優れた寛容性を高次元で両立させることが可能となる、テーラーメイドが誇る最新テクノロジーを集結し飛距離と寛容性を両立したヘッド形状。

弾道調整機能の搭載

ウエイト調整機能もあります。

ヘッドの前後に重さの異なる2つの可動式ウエイト(13g/3g)を搭載。カーボンウッドだからこそ実現できた大幅なウエイト調整機能により、1本のドライバーで球の高さやスピン量の調整が可能に。❶前方13g+後方3gでロースピンで強弾道、❷前方3g+後方13gで、高弾道で寛容性アップを実現。

可動式ウェイトの配置は以下のとおりとなっています。

Qi35 ソールの前後に2カ所
Qi35 MAX (可動式ウエイトは非搭載)
Qi35 MAX LITE (可動式ウエイトは非搭載)
Qi35 LS ソールの前側に2カ所、後ろ側に1か所

出典:テーラーメイド公式HPより

「Qi10」ドライバーの特徴をご紹介

「Qi10」ドライバーの主な特徴を簡単にご紹介します。

モデル共通の特徴

各モデル共通の特徴は以下の2つです。

・進化したインフィニティーカーボンクラウン
・エネルギーの伝達効率がさらにUP

進化したインフィニティーカーボンクラウン

クラウンのカーボン使用量97%までアップし、さらに高い慣性モーメントを実現しました。

クラウンに使われているカーボン使用量を97%まで大幅にアップした「インフィニティ―カーボンクラウン」を搭載。カーボンによって生みだした余剰重量を、新しいヘッド形状や、ヘッド内部に再配分することで、さらに高い慣性モーメントを実現。さらに、フェース上部に施されたアライメントが、アドレス時の目標に対しての構えやすさを向上。

エネルギーの伝達効率がさらにUP

ミスヒット時も無駄なスピンを抑えます。

第3世代の「60層カーボンツイストフェース」と、フェースを支える「新開発フレーム」を採用。従来のチタン製ヘッドと比べ、圧倒的な軽量化を実現。インパクト時、ボールへのエネルギー伝達効率を高め、ボール初速アップに貢献。さらに、ミスヒットしても無駄なスピンを抑えボール初速をキープ。

「Qi10」ドライバーの特徴

ハイパフォーマンスを実現

バランスの取れたパフォーマンスです。

オーソドックスなヘッド形状に、高弾道でさらなる飛距離を実現し、寛容性にも優れるバランスの取れた「Qi10」ドライバー。従来よりも低重心で、よりやさしく、バランスのとれたパフォーマンスを提供。

継承されるテクノロジー

従来からのテクノロジーも搭載されています。

テーラーメイド ドライバーの定番、±2°のロフト調整が可能な「ロフトスリーブ」を搭載。最適な打ち出し角や弾道に調整することで、再現性の高いショットが可能に。さらに、テーラーメイド独自の「貫通型スピードポケット」も搭載し、ミスヒット時の無駄なスピンを抑え、ボール初速をキープ。

出典:テーラーメイド公式HP

「Qi35」ドライバーと「Qi10」ドライバーの比較

クラブのコンセプト

「Qi35」ドライバー

自分史上、最も信じられるドライバーへ

「Qi10」ドライバー

ハイパフォーマンスを実現

「Qi35」ドライバーは、カーボンウッドで「10K」の時代をリードしてきたテーラーメイドが、高い技術力と革新性を結集しています。

一方、「Qi10」ドライバーのコンセプトは、高弾道でさらなる飛距離を実現し、寛容性にも優れるバランスのとれたパフォーマンスです。

デザイン比較

ソール側のデザイン比較

まず「Qi35」ドライバーはこのようなデザインです。

Qi35は白と黒のシンプルなデザインです。

形状も丸っこくなりました。

そして、「Qi10」ドライバーはこのようなデザインです。

青いカラーイメージになりました。形状は「ステルス2」承継しています

上から見たヘッドの形状

まずは「Qi35」ドライバーです。

黒を基調としたデザインです。

全体的に模様が入っています。

次にQi10」ドライバーです。

全体的にすっきりしたデザインです。青いフェースが見えます。

「Qi35」ドライバーと「Qi10」ドライバーのスペックを比較

「Qi35」ドライバーと「Qi10」ドライバーのスペックを比較してみましょう。

複数数値がある場合は、ロフト角「10.5」、シャフトの硬さは「SR」のもの同士で比較します。

項目  「Qi35」ドライバー 「Qi10」ドライバー
ロフト角(°) 9.0,10.5,12.0 9.0,10.5,12.0
ライ角(°) 56 (STD) – 60 (UPRT) 56 (STD) – 60 (UPRT)
ヘッド体積(cc) 460 460
クラブ長さ(インチ) 45.5 45.5
クラブ重さ(g) 297(SR) 303(SR)
シャフト重さ(g) 50(SR) 56(SR)
シャフトトルク 4.5 4.6
シャフト調子 中調子 中調子
バランス D0 D1.5

ロフト角

ロフト角は、「Qi35」ドライバーは9.0度、10.5度、12.0度、「Qi10」ドライバーも9.0度、10.5度、12.0度が用意されています。

両方とも調整機能があります。

ライ角

ライ角は同じです。

「Qi35」ドライバーは56 (STD) – 60 (UPRT)、「Qi10」ドライバーも56 (STD) – 60 (UPRT)です。

スタンダード設定で56度、アップライトにすると60度に調整できます。

ライ角とは、クラブのソールが水平になるように置いた時に、シャフトの中心線と水平な地面とが成す角のことです。この角度が大きくシャフトが立っている状態のことを「アップライト」、角度が小さくシャフトが寝た状態のことを「フラット」といいます。ライ角がアップライト(角度が大きい)であると一般的にボールがフック軌道になりやすい。また、フラットライト(角度が小さい)であるとボールがスライス軌道になりやすいという特性があります。

クラブの重さ

クラブの重量は「Qi35」ドライバーは297g、「Qi10」ドライバーは303gです。

シャフトの重量は「Qi35」ドライバーが50g、「Qi10」ドライバーは56gで「Qi35」ドライバーの方が6g軽いです。

シャフトは以下のもので比較しています。

テーラーメイド「Qi35」ドライバー:2025 Diamana BLUE TM50(SR)

テーラーメイド「Qi10」ドライバー:Diamana BLUE TM50 (SR)

シャフトトルク

シャフトトルクは少し違いがあります。

「Qi35」ドライバーは4.5、「Qi10」ドライバーは4.6です。

僅かな差ですが、相対的に「Qi35」ドライバーの方が操作性が高い、「Qi10」ドライバーの方が安定性が高い、といえます。

シャフトトルクとは、一言でいえば手の動きとの連動性の度合いです。このトルクが小さいほど、手の動きに対してヘッドが敏感に反応します。逆にトルクが大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。よく、トルクとはクルマのハンドルの遊びのようなものと言われます。要するに、自分の手がちょっと動いたらヘッドも敏感に反応するのか、ちょっとぐらい動いてもヘッドが反応しないのかということです。

シャフト調子

シャフト調子は「Qi35」ドライバーは中調子、「Qi10」ドライバーも中調子となっています。

中調子は、タメも作りやすくヘッドもある程度走る万人向けのセッティングといえます。

シャフトの調子は、キックポイントとも呼ばれます。大きく分けて3種類あり「先調子(ロー)」、「中調子(ミドル)」、「元調子(ハイ)」があります。

先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されているシャフトです。しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくボールがつかまりやすい。ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がおすすめと言われます。
元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。
中調子は、キックポイントがシャフトのちょうど中央付近に設定されているシャフトです。先調子と元調子の中間的な性能です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。

先中調子は、先端側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、先調子と中調子の中間的性能を持ったシャフトです。
中元調子は、手元側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、中調子と元調子の中間的性能を持つシャフトです。

バランス

バランスは少し違います。

「Qi35」ドライバーはD0、「Qi10」ドライバーはD1.5です。

ヘッドを重く感じるのは、「Qi10」ドライバーの方と言えそうです。

バランスとは、スウィングウェートとも呼ばれます。スイングした時に感じるヘッドの重さを数値に表した指標です。クラブ全体の重さに対して、ヘッドの重さの比率を示すもので、A1が最もヘッドが軽く、E9が最もヘッドが重い。一般的なゴルフクラブでは、D0からD4までの設定になっています。感覚としてよく、D1は軽くD4は重いと表現されたりします。

まとめ ~「Qi35」ドライバーと「Qi10」ドライバー~

「Qi35」ドライバーと「Qi10」ドライバーの違いをまとめてみました。

私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。

「Qi35」ドライバー 「Qi10」ドライバー
特徴 フェース面上の重心位置(CGプロジェクション)を徹底的に低くし、有効打点エリアが拡大し、ミスヒット時でも初速が落ちづらく飛距離アップに貢献。 AIを駆使した「Ai スマートフェース」。10オーソドックスなヘッド形状に、高弾道でさらなる飛距離を実現。寛容性にも優れ、従来よりも低重心で、よりやさしく、バランスのとれたモデル。
ライ角 56 (STD) – 60 (UPRT)で同じ 56 (STD) – 60 (UPRT)で同じ
クラブ重量 297gで6g軽い 304gで6g重い
シャフトトルク 4.5で相対的に操作性が高い 4.6で相対的に安定性が高い
バランス D0で相対的にヘッドを軽く感じる D1.5で相対的にヘッドを重く感じる

以上のような特徴です。

カタログ数値上は同じような数値ですが、「Qi35」ドライバーは、重心位置を徹底的に低くしミスヒットを軽減したとのことです。

以上、「Qi35」ドライバーと「Qi10」ドライバーの違いをまとめてみました。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

テーラーメイド「Qi35」ドライバーをやさしく簡単に解説【Qi35、MAX、MAX LITE、LSの違い】