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【ドライバー編】「G440 MAX」と「G430 MAX」の違いを比較解説【ピン新旧】

ゴルフクラブ・ギア

ピンの最新モデル「G440」ドライバーが2025年2月6日に発売となります

今作の特徴は「低重心化」

高MOIをキープしつつPINGの理想とする重心線に過去最も近づいた「飛び重心」設計。

インパクトのパワーをロスすることなく​ボールに伝えることで、高初速、高弾道でいまだ見ぬ飛距離を実現する。

ヘッドのタイプは、前作の「G430」同様「MAX」「SFT」「LST」の3タイプ。

MAX 「飛び重心」設計と「高MOI」の融合でブレずに最大飛距離を生み出す
SFT つかまえて飛ばせるドロー設計
LST さらなる強弾道&低スピン。激飛びを超える飛び

PING(ピン)「G440」ドライバーをやさしく簡単に解説【MAX、SFT、LSTの違い】

一方、ピン「G430」ドライバーは2022年11月11日発売です。

マットブラックのソールにアクセントカラーのライムが映えるデザイン。『激飛。快音。』のキャッチコピーが示す通り、飛距離性能と打感・打球音の向上を追求しています。

前作の「G425」(2020年モデル)の後継で、前作同様「MAX」「SFT」「LST」の3タイプです。

・MAX…直進性と最大初速の”激飛MAX”
・SFT…ドロー設計、つかまるヘッド、弾道調整機能
・LST…強弾道&低スピン

「G430」ドライバーをやさしく簡単に解説【MAX、SFT、LSTの違いとは?】

今回は、標準的モデルの「G440 MAXドライバーと「G430 MAX」ドライバーの2モデルを比較してみます。

クラブを購入される際に参考になれば幸いです。

「G440」ドライバーの特徴をご紹介

「G440」ドライバーの特徴は以下の通りです。

・新カーボンフライ・ラップ・テクノロジー
・新フリーホーゼルデザイン

・軽量化された極薄フェース
・可変式高比重ウェイト
・各モデルごとに投影面積を最適化
・スピンシステンシー・テクノロジー搭載
・新ヘッド形状サウンドリブ搭載
・8ポジションのロフト/ライ角調整
・豊富なPING純正(標準)シャフト

次から順番に説明していきます

新カーボンフライ・ラップ・テクノロジー

カーボンクラウンでさらなる低重心を実現しています。

全モデルカーボンクラウンを採用。前作はG430LSTモデルのみカーボンクラウンだったが、その構造が進化。2本のブリッジを排除、接合部分が短くなり、さらなる低重心で「飛び重心」を実現。

新フリーホーゼルデザイン

ホーゼル(ゴルフクラブのヘッドとシャフトを接合する部品)も軽量化し低重心化しています。

ヘッド内部のホーゼル部分を軽量化することで低重心化し「飛び重心」へ。高弾道で最大飛距離を実現。

軽量化された極薄フェース

フェースも薄く軽量化しています。

前作比でフェース中心部が4%、周辺部が約7%薄い極薄フェースにより、たわみが向上。また約7%の軽量化により低重心設計となり、高初速、高弾道で最大キャリーを実現。

可変式高比重ウェイト

ウェイトを調整できます。

全モデルに可変式高比重ウェイトを搭載し、すべてのポジションで高MOIを実現。ヘッド重量の約15%※を占める高比重ウェイトが高打ち出し、安定した飛びを可能に。
※MAXモデルの数値

各モデルごとに投影面積を最適化

各モデル最適な形状へと進化しています。

構えやすく、振りやすさを向上させた3つの新ヘッド形状へと進化。ブレない飛び重心を実現。投影面積が前作と比較してMAXモデルは小さく、LSTモデルはやや小さく、SFTモデルはやや大きく進化

スピンシステンシー・テクノロジー搭載

ミスヒットに強い設計です。

上下の打点ブレ時の飛距離ロスを抑える
ミスヒット時でもスピンを安定させるバルジ、ロール設計の「スピンシステンシー・テクノロジー」を搭載。フェース上下のミスヒット時でも飛距離ロスを抑える。

新ヘッド形状サウンドリブ搭載

快音のテクノロジーです。

快音を生み出す新構造
新ヘッド形状と新サウンドリブにより、インパクト時の振動を抑え心地よい打感と打音を実現。

8ポジションのロフト/ライ角調整

ロフト角、ライ角の調整が可能です。

打ち出し条件を最適にし、最大飛距離へ
ロフトは±1度、±1.5度。ライ角はスタンダード/フラットの調節が可能。理想の弾道で最大飛距離。

豊富なPING純正(標準)シャフト

シャフトも豊富に用意されています。

飛び重心ヘッドとの組み合わせでさらなる飛距離
飛び重心ヘッドとの組み合わせでさらなる最大飛距離を実現するために、4種類のPINGオリジナルシャフトをラインアップ。
(画像左から)
・ALTA J CB BLUE
・PING TOUR 2.0 CHROME
・PING TOUR 2.0 BLACK
・FUJIKURA SPEEDER NX GREY

(出典:PING公式HP)

「G430 MAX」ドライバーの特徴をご紹介

超極薄の反発フェース

反発力を向上しています。前作比で、中心部6%、周辺部9%薄くなりました。

超極薄の反発フェースで最大初速
進化した3つのヘッドで”激飛”

新バルジ&ロール設計

ミスヒットに強い設計です。

ミスヒット時でも、最大のキャリー&飛距離を生む
上下の打点ブレ時の飛距離ロスを抑える効果。
フェース上下のロフトを各モデル毎に最適化

快音を生み出す新サウンドリブ搭載

快音テクノロジーです。

クラウンからソールまでの形状を改良。ヘッド内部の最も振動が発生する箇所にリブを配置し、打点がブレても快音を生み出すヘッドへと進化。

各ヘッド毎に異なる新クラウンデザイン

ヘッドデザインを改良しました。

視覚的にヘッドがシャープに見えるマットブラックデザイン。

8ポジションのロフト/ライ角 調整機能で、理想の弾道へ

ロフト/ライ角の調整機能(カチャカチャ)です。

ロフトは±1度、±1.5度、ライ角はスタンダード/フラットの調整が可能。打ち出し条件を最適にすることで、最大飛距離へと導く。

激飛を実現する新設計のPING純正(標準)シャフト

シャフトラインナップも豊富です。

さらに多くのゴルファーの最大飛距離を実現するため、新スペックで設計された3種類のシャフトラインナップ。

(出典:PING公式HP)

「G440 MAX」ドライバーと「G430 MAX」ドライバーの比較

クラブのコンセプト

「G440 MAX」ドライバー

「飛び重心」設計と「高MOI」の融合でブレずに最大飛距離を生み出す

「G430 MAX」ドライバー

高MOI*で飛距離アップ。最大初速でMAXブレない。

「G440 MAX」ドライバーは、PING史上最も低い重心設計が特徴です。

一方、「G430 MAX」ドライバーは高初速とブレないことを特徴としています。

デザイン比較

ソール側のデザイン比較

まず「G440 MAX」ドライバーはこのようなデザインです。

今回は青がコンセプトカラーです。

形状は前作とよく似ています。

そして、「G430 MAX」ドライバーはこのようなデザインです。

蛍光色の黄色がポイントです。前作から比べて少しスッキリした印象です。

上から見たヘッドの形状

まずは「G440 MAX」ドライバーです。

前作と比較すると少しすっきりしたデザインです。

そして「G430 MAX」ドライバーです。

形は前作とよく言似ています。

コンセプトカラーの黄色を入れています。

「G440 MAX」ドライバーと「G430 MAX」ドライバーのスペックを比較

「G440 MAX」ドライバーと「G430 MAX」ドライバーのスペックを比較してみましょう。

複数数値がある場合は、ロフト角「10.5」、シャフトの硬さは「SR」のもの同士で比較します。

カタログ数値上は同じです。

項目  「G440 MAX」ドライバー 「G430 MAX」ドライバー
ロフト角(°) 9.0,10.5,12.0 9.0,10.5,12.0
ライ角(°) 59.5 59.5
ヘッド体積(cc) 460 460
クラブ長さ(インチ) 46 45.75
クラブ重さ(g) 301 302(SR)
シャフト重さ(g) 53(SR) 53(SR)
シャフトトルク 5.2 5.2
シャフト調子 先中調子 先中調子
バランス D3 D2

ロフト角

ロフト角は、「G440 MAX」ドライバーは9.0度、10.5度、12.0度、「G430 MAX」ライバーも9.0度、10.5度、12.0度が用意されています。

両方とも調整機能があります。

ライ角

ライ角は同じです。

「G440 MAX」ドライバーは59.5度です。

「G430 MAX」ドライバーも59.5度です。

他社のドライバーとの比較でややアップライトでフック軌道になりやすい設定です。

ライ角とは、クラブのソールが水平になるように置いた時に、シャフトの中心線と水平な地面とが成す角のことです。この角度が大きくシャフトが立っている状態のことを「アップライト」、角度が小さくシャフトが寝た状態のことを「フラット」といいます。ライ角がアップライト(角度が大きい)であると一般的にボールがフック軌道になりやすい。また、フラットライト(角度が小さい)であるとボールがスライス軌道になりやすいという特性があります。

クラブの重さ

クラブの重量は「G440 MAX」ドライバーは301g、「G430 MAX」ドライバーは302gです。

クラブ重量は「G440 MAX」ドライバーの方が1g軽いです。重さは他社比較で標準的なドライバーです。

シャフトの重量は「G440 MAX」ドライバーが53g、「G430 MAX」ドライバーも53gで「G440 MAX」で同じです。

シャフトは以下のもので比較しています。

PING「G440 MAX」ドライバー:ALTA J CB BLUE(SR)

PING「G430 MAX」ドライバー:ALTA J CB BLACK(SR)

シャフトトルク

シャフトトルクは同じです。

「G440 MAX」ドライバーは5.2、「G430 MAX」ドライバーも5.2となっています。

両者ともやや安定性高めです。

シャフトトルクとは、一言でいえば手の動きとの連動性の度合いです。このトルクが小さいほど、手の動きに対してヘッドが敏感に反応します。逆にトルクが大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。よく、トルクとはクルマのハンドルの遊びのようなものと言われます。要するに、自分の手がちょっと動いたらヘッドも敏感に反応するのか、ちょっとぐらい動いてもヘッドが反応しないのかということです。

シャフト調子

シャフト調子は「G440 MAX」ドライバー中調子、「G430 MAX」ドライバー中調子となっています。

「G440 MAX」ドライバーは、タメも作りやすく、ヘッドもある程度走る万人向けのセッティングといえます。

シャフトの調子は、キックポイントとも呼ばれます。大きく分けて3種類あり「先調子(ロー)」、「中調子(ミドル)」、「元調子(ハイ)」があります。

先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されているシャフトです。しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくボールがつかまりやすい。ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がおすすめと言われます。
元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。
中調子は、キックポイントがシャフトのちょうど中央付近に設定されているシャフトです。先調子と元調子の中間的な性能です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。

先中調子は、先端側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、先調子と中調子の中間的性能を持ったシャフトです。
中元調子は、手元側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、中調子と元調子の中間的性能を持つシャフトです。

バランス

バランスは少し違います。

「G440 MAX」ドライバーはD3、「G430 MAX」ドライバーはD2です。

「G440 MAX」ドライバーの方がややヘッドを重く感じる設定です。

バランスとは、スウィングウェートとも呼ばれます。スイングした時に感じるヘッドの重さを数値に表した指標です。クラブ全体の重さに対して、ヘッドの重さの比率を示すもので、A1が最もヘッドが軽く、E9が最もヘッドが重い。一般的なゴルフクラブでは、D0からD4までの設定になっています。感覚としてよく、D1は軽くD4は重いと表現されたりします。

まとめ ~「G440 MAX」ドライバーと「G430 MAX」ドライバー~

「G440 MAX」ドライバーと「G430 MAX」ドライバーの違いをまとめてみました。

私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。

「Qi35」ドライバー 「Qi10」ドライバー
特徴

高MOIをキープしつつPINGの理想とする重心線に過去最も近づいた「飛び重心」設計。インパクトのパワーをロスすることなく​ボールに伝えることで、高初速、高弾道でいまだ見ぬ飛距離を実現。

独自の「フォージドフェース」は前作比で中心部が約6%、周辺部は約9%薄くなったことで反発力が向上し、ボール初速を最大化することに成功。また新設計フェースは上下のミスヒットに強く、安定したスピン性能で飛距離ロスを防ぐ。
ライ角 59.5度で同じ 59.5度で同じ
クラブ重量 301gで1g軽い 302gで1g重い
シャフトトルク 5.3で同じ 5.3で同じ
バランス D3で相対的にヘッドを重く感じる D2で相対的にヘッドを軽く感じる

以上のような特徴です。

今作は低重心を特徴としています。カタログスペックは両者とも同じような数値で、PINGのドライバー性能の安定性を感じます。

以上、「G440 MAX」ドライバーと「G430 MAX」ドライバーの違いをまとめてみました。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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