【ドライバー編】「ローグST」(2022年モデル)とブリヂストン「B2」との違いを比較解説【キャロウェイvsブリヂストン】

ゴルフクラブ・ギア

キャロウェイは「ローグ」(ROGUE)の新シリーズ「ローグ ST」を2022年3月に発売すると発表しました。一部モデルは2月25日に発売が早まりました。前作モデルは2018年発売です。約4年でのニューモデルの発売となります。

「ST」という名称は、「SPEED TUNE-UP(スピード・チューンアップ)」の頭文字だそうです。ボールの初速アップを重点目標に開発されたとのことです。

「ローグ ST」の特徴は3つほどあり、後ほど紹介していきます。

一方で、ブリヂストンは、2021年9月17日に、「Bシリーズ」を発売しました。ブリヂストンはこの「Bシリーズ」の発売によりブランドを一新しています。

ブリヂストンゴルフには、アスリート指向の「TOUR B」と、ミスに強い「JGR」という2つのブランドが存在していました。

新たな「Bシリーズ」では、シンプルに「B1」と「B2」という2つのラインを用意しています。従来のブランドとの対応関係としては「TOUR B」が「B1」、「JGR」が「B2」にあたります。

今回は「ローグ ST」MAXドライバーとブリヂストン「B2」ドライバーを比較します。

どのような違いがあるのでしょうか。クラブを購入される際に参考になれば幸いです。

「ローグ ST」ドライバーの特徴をご紹介

「ローグ ST」シリーズの主な特徴をご紹介します。

今回の大きな特徴は

「カートリッジ構造のタングステンウェイト」

「AI設計のフラッシュフェースSS22」

「JAILBREAK AI スピードフレーム」

の3つです。順番にご紹介します。

カートリッジ構造のタングステンウェイト

ボール初速を上げるテクノロジーのひとつです。

ヘッド後方に約11gのウェイトを配置することで慣性モーメントを高め、寛容性とともにオフセンターヒット時の初速性能が向上し、飛距離アップと安定した弾道へ導くテクノロジーです。

※慣性モーメントとは?
簡単に言うと「回しにくさ、止めにくさ」です。一度回りだすと止めにくい。ゴルフクラブではこれが高いと一般的にスイングの安定性が向上します。

NEW タングステン・スピードカートリッジをヘッド最後方部に搭載
ROGUE STドライバーシリーズでは、新たにタングステン・スピードカートリッジを採用しました。2021年のEPICシリーズではスクリューウェイト、およびペリメーター・ウェイトをソール後部に搭載していましたが、タングステン・スピードカートリッジは横に長い形状で、搭載位置もヘッドの最後方部に移動。重心をより深く、低くすることができており、高い慣性モーメントによってスイング時のヘッドの安定化と、オフセンターヒット時のボール初速向上を実現しています。なお、「ROGUE ST MAXドライバー」は、ややドローバイアス気味の特性を持つヘッドとなっています。

AI設計のフラッシュフェースSS22

ローグSTシリーズでも最新のAI設計のフェースが採用されています。名称はフラッシュフェース SS22となってアップグレードされています(エピックはフラッシュフェース SS21でした)。

これにより、スピン量の抑制と、慣性モーメントのアップを実現。吹けない強い弾道、オフセンターヒットへの強さを発揮します。

AI設計のFLASHフェースSS22は、飛びの3要素までも最適化
「ROGUE ST MAXドライバー」には、このモデル専用にAIが設計したFLASHフェースSS22を採用しています。FLASHフェースSS22は、従来のようにボール初速の向上やターゲットゴルファーの打点位置が考慮されているだけではありません。今回は飛びの3要素である、スピン、打ち出し角、ボール初速の組み合わせまでも含めた新しいアルゴリズムによってAIが設計し、テスト。よりモデル別、ターゲットゴルファー別の最適化が進んだフェースへとアップグレードされています。

JAILBREAK AI スピードフレーム

芯が2本通っていてどこに当たっても飛ぶテクノロジーです。「ローグST」にも搭載しています。

前年(2021年)のEPICと同様に、フレーム状に強化された構造のJAILBREAKが搭載されています。

NEW JAILBREAK AI スピードフレームにより、フェースが効率良くたわむように
2021年のEPICシリーズに初搭載されたJAILBREAK AI スピードフレームは、ROGUE STドライバーシリーズにおいて、形状に変更が加えられました。NEW JAILBREAK AI スピードフレームでは、下辺のフレームの高さをアップし、ソール側の剛性が向上。その結果、従来のようにインパクトのパワーがフェースに集中する効果はキープしつつ、クラウン側とソール側の剛性の違いによって、よりフェースが効率良くたわむようになりました。

(出典:キャロウェイ公式HPより)

「B2」ドライバーの特徴をご紹介

「B2」の主な特徴をご紹介します。

ブリヂストン「B2」ドライバーの「SP-COR」の3つの進化

高初速エリアが大幅に拡大、さらなる飛距離アップへ

「B2」ドライバーのテクノロジ「SP-COR」(サスペンションコア)を搭載しています。

これが今回さらに進化しました。

3つの進化の図解は以下のとおりですが、ポイントは3つです。

①構造が進化…衝撃吸収と強度保持のための部品を内部にいれました。

②素材が進化…アルミからチタンへ変更になりました。

③フェースが進化…フェースのに薄肉化により軽量化しました。

(出典:ブリヂストンゴルフ公式HPより)

「ローグST」MAXドライバーと「B2」ドライバーの比較

クラブのコンセプト

「ローグST」MAXドライバーと「B2」ドライバードライバーは以下のようなコンセプトとなっています。

「ローグST」MAXドライバー

幅広いゴルファーにフィット、
飛距離と振りやすさを追求したMAX

「B2」ドライバー

右に逃がさず、つかまえてとばすB2

今回の「ローグST」MAXドライバーのコンセプトは、幅広いゴルファーをターゲットに飛距離と振りやすさを追求しています。

一方、「B2」ドライバーは特にスライス軌道を抑制することに重きを置いています。

デザイン比較

ソール側のデザイン比較

「ローグST」MAXドライバーはこのようなデザインとなりました。

出典:キャロウェイ公式HP

前作のローグの雰囲気を継承しています。前作は、緑系のデザインでしたが、エピックと重なるので変えたのでしょうか。

そして、「B2」ドライバーはこのようなデザインです。

出典:https://www.amazon.co.jp/

黒を基調としたデザインで、真ん中に「B」とあります。全体的にまとまりのあるデザインの印象を受けます。

次に上から見たヘッドの形状を見てみましょう。

上から見たヘッドの形状

まずは「ローグST」MAXドライバーから、

出典:キャロウェイ公式HP

黄色いラインが入っています。こちらもどことなく前作ローグの雰囲気があります。

そして「B2」ドライバーです。

出典:https://www.amazon.co.jp/

こちらも黒を基調として、赤のラインが入ったスッキリしたデザインです。

「ローグST」MAXドライバーと「B2」ドライバーのスペックを比較

さて次に「ローグST」MAXドライバーと「B2」ドライバーのスペックを比較してみましょう。

より分かりやすく単純化するために、ロフト角「10.5」、シャフトの硬さは「SR」で比較します。

項目  「ローグST」MAXドライバー 「B2」ドライバー
ロフト角(°) 9.0,10.5,12.0 9.5,10.5
ライ角(°) 59 59
ヘッド体積(cc) 460 460
クラブ長さ(インチ) 45.5 45.25
クラブ重さ(g) 305 295
シャフト重さ(g) 50 54
シャフトトルク 4.6  5.8
シャフト調子 中調子 中調子
バランス  D3  D2

ロフト角

ロフト角は、「ローグST」MAXドライバーは9度と10.5度、12度、「B2」ドライバーは9.5度と10.5度が用意されています。両者調整機能がついています。

コンセプトの「幅広いゴルファーにフィット」のとおり「ローグST」は、幅広いニーズに対応しています。

ライ角

ライ角は同じです。「ローグST」MAXドライバー、「B2」ドライバーともに59度です。両者調整機能がついています。

他のドライバーと比較すると両者ともややアップライト(角度が大きい)なセッティングです。そのため一般的にはフック軌道になりやすいと言えます。

ライ角とは、クラブのソールが水平になるように置いた時に、シャフトの中心線と水平な地面とが成す角のことです。この角度が大きくシャフトが立っている状態のことを「アップライト」、角度が小さくシャフトが寝た状態のことを「フラット」といいます。ライ角がアップライト(角度が大きい)であると一般的にボールがフック軌道になりやすい。また、フラットライト(角度が小さい)であるとボールがスライス軌道になりやすいという特性があります。

クラブの重さ

クラブの重量は差があります。

「ローグST」MAXドライバーは305g、「B2」ドライバードライバーは295gです。

クラブ全体重量では「ローグST」MAXドライバーの方が10g重くなっています。

「B2」もやさしさを重視したドライバーの部類では重い方ですが、「ローグST」はさらに重いです。

一方、シャフトの重量を見てみますと「ローグST」MAXドライバーは50g、「B2」ドライバードライバーは54gとなっています。

シャフトについては「B2」ドライバーの方が4g重いです

シャフトは、「ローグST」MAXドライバーはVENTUS 5 for Callaway、「B2」ドライバーは「B2」はDiamana BS50で比較しています。クラブ自体は「ローグST」MAXドライバーが少し短いです。

ヘッドとシャフトの重さはバランスにも関係してきます。バランスの部分でご紹介しますが、「ローグST」MAXドライバーはD3、「B2」ドライバーがD2となっています。

シャフトトルク

シャフトトルクは大きな違いがあります。

「ローグST」MAXドライバーは4.6、「B2」ドライバーは5.8となっています。

つまり、相対的に「ローグST」MAXドライバーは操作性が高く、「B2」ドライバーは安定性が高い、ということになります。

「ローグST」MAXドライバーは、「B2」ドライバーと比較すると、操作性の方へ振っているということが言えます。

シャフトトルクとは、一言でいえば手の動きとの連動性の度合いです。このトルクが小さいほど、手の動きに対してヘッドが敏感に反応します。逆にトルクが大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。よく、トルクとはクルマのハンドルの遊びのようなものと言われます。要するに、自分の手がちょっと動いたらヘッドも敏感に反応するのか、ちょっとぐらい動いてもヘッドが反応しないのかということです。

シャフト調子

シャフト調子は同じです。「ローグST」MAXドライバー、「B2」ドライバーともに中調子となっています。

セッティング自体は、タメが作りやすく、ヘッドも走るという万人向けのセッティングです。

シャフトの調子は、キックポイントとも呼ばれます。大きく分けて3種類あり「先調子(ロー)」、「中調子(ミドル)」、「元調子(ハイ)」があります。

先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されているシャフトです。しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくボールがつかまりやすい。ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がおすすめと言われます。

元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。

中調子は、キックポイントがシャフトのちょうど中央付近に設定されているシャフトです。先調子と元調子の中間的な性能です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。

先中調子は、先端側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、先調子と中調子の中間的性能を持ったシャフトです。

中元調子は、手元側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、中調子と元調子の中間的性能を持つシャフトです。

バランス

バランスは「ローグST」MAXドライバーはD3、「B2」ドライバーはD2となっています。

「ローグST」MAXドライバーの方がややヘッドを重く感じるということになります。

振ったときにヘッドを重く感じる、ヘッドが効いている感じがするのは「ローグST」MAXドライバーの方です。

バランスとは、スウィングウェートとも呼ばれます。スイングした時に感じるヘッドの重さを数値に表した指標です。クラブ全体の重さに対して、ヘッドの重さの比率を示すもので、A1が最もヘッドが軽く、E9が最もヘッドが重い。一般的なゴルフクラブでは、D0からD4までの設定になっています。感覚としてよく、D1は軽くD4は重いと表現されたりします。一般的にヘッドが重い方が飛距離が出るが振り切りにくい。

まとめ ~「ローグST」MAXドライバーと「B2」ドライバー~

さて今回は新しい「ローグST」MAXドライバーの特徴と「B2」ドライバーとの違いをまとめてみました。

私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。

・「ローグST」MAXドライバーは、新テクノロジー「カートリッジ構造のタングステンウェイト」と「EPIC」からさらに進化させた「AI設計のフラッシュフェースSS22」、「JAILBREAK AI スピードフレーム」を搭載し、高い慣性モーメントによってスイング時のヘッドの安定化と、オフセンターヒット時のボール初速向上を実現してる。

・「B2」ドライバーは「SP-COR」(サスペンションコア)を進化させ、高初速エリアの拡大、飛距離アップを実現

ライ角は「ローグST」MAXドライバーと「B2」ドライバーは同じ数値でややアップライトであり、フック軌道になりやすいセッティング。

・クラブの重量は「ローグST」MAXドライバーの方が10g重いが、シャフトは「B2」ドライバーの方が重い。

・「ローグST」MAXドライバーは、バランスがD3と「B2」ドライバーのD2よりも、ややヘッドが効いているセッティング。

操作性、安定性の指標であるシャフトトルクでは、「ローグST」MAXドライバーは「B2」ドライバーよりもかなり操作性の方へ振っている。

以上、今回は「ローグST」MAXドライバーと「B2」ドライバーを比較してみました。

ブリヂストン「B2」ドライバーもやさしいドライバーの中ではややハードめですが、「ローグST」MAXドライバーの方がさらにハードめなセッティングになっていると言えそうです。

以上のような特徴ですが、実際に打ってみて自分に合っているかどうか、クラブを気に入るかどうかということが最も大切ですね。

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