「オノフ ドライバー AKA」は、2022年3月25日発売となりました。
AKAシリーズはやさしさ重視のモデルです。今回の特徴はどこで打ってもまっすぐ飛ばせる「全芯主義」。「全芯ヘッド」×「クロス バランス テクノロジー」が生み出す最速ボールスピードで自由自在にまっすぐ飛ばせるドライバーです。
一方、キャロウェイの「ローグ」(ROGUE)の新シリーズ「ローグ ST」が2022年3月4日(一部モデルは2月25日)に発売となりました。約4年での「ローグ」ニューモデルの発売となります。
「ST」という名称は、「SPEED TUNE-UP(スピード・チューンアップ)」の頭文字だそうです。ボールの初速アップを重点目標に開発されたとのことです。
ドライバーのモデル比較記事はこちらで紹介しています。
ローグSTドライバーを簡単にやさしく解説【MAX、MAX D、MAX LSの違いとは?】
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【ドライバー試打】ROGUE ST(ローグST)の試打レビュー
今回は、オノフ「AKA」ドライバーと「ローグST」MAXドライバーの2モデルを比較してみます。
クラブを購入される際に参考になれば幸いです。
オノフ「AKA」ドライバーの特徴をご紹介
「AKA」の主な特徴をご紹介します。
今回の「AKA」ドライバーの大きな特徴は以下の2つです。
・クロスバランステクノロジー
全てが芯の高慣性モーメントヘッド
どこで打ってもまっすぐ飛ばせる「全芯主義。」が今回の大きな特徴です。
オノフAKA史上最大飛距離と寛容性を実現するために開発された全芯ヘッドです。
オノフ「AKA」ドライバーの「クロスバランステクノロジー」
もう一つの特徴は「クロスバランステクノロジー」です。
ヘッドとグリップエンドに3つ交換式ウェイトが搭載されておりウェイトが共用できます。それぞれのウェイトを付け替えることができる構造になっています。
「KURO」にも搭載されていますが少し違います。「AKA」は初期設定でヘッドウェイトに8g、グリップエンドに3gの計11gのウエイトが配置されています。「KURO」は合計19gが配置されています。
ヘッドとグリップ共通のウエイトスクリューを専用レンチで、交換することでヘッド重量だけでなく、グリップ側重量も調整できる独自のクロス バランス テクノロジー。バランスを簡単にカスタムできる今までにない調整システム。別売のウエイトスクリューでよりそれぞれのゴルファーに最適なパフォーマンスをもたらすカスタムが可能となりました。
(出典:オノフ公式HPより)
「ローグST」MAXドライバーの特徴をご紹介
「ローグST」MAXドライバーの主な特徴をご紹介します。
今回の大きな特徴は、以下の3つです。
「カートリッジ構造のタングステンウェイト」
「AI設計のフラッシュフェースSS22」
「JAILBREAK AI スピードフレーム」
カートリッジ構造のタングステンウェイト
ボール初速を上げるテクノロジーのひとつです。
ヘッド後方に約11gのウェイトを配置することで慣性モーメントを高め、寛容性とともにオフセンターヒット時の初速性能が向上し、飛距離アップと安定した弾道へ導くテクノロジーです。
簡単に言うと「回しにくさ、止めにくさ」です。一度回りだすと止めにくい。ゴルフクラブではこれが高いと一般的にスイングの安定性が向上します。
NEW タングステン・スピードカートリッジをヘッド最後方部に搭載
ROGUE STドライバーシリーズでは、新たにタングステン・スピードカートリッジを採用しました。2021年のEPICシリーズではスクリューウェイト、およびペリメーター・ウェイトをソール後部に搭載していましたが、タングステン・スピードカートリッジは横に長い形状で、搭載位置もヘッドの最後方部に移動。重心をより深く、低くすることができており、高い慣性モーメントによってスイング時のヘッドの安定化と、オフセンターヒット時のボール初速向上を実現しています。なお、「ROGUE ST MAXドライバー」は、ややドローバイアス気味の特性を持つヘッドとなっています。
AI設計のフラッシュフェースSS22
ローグSTシリーズでも最新のAI設計のフェースが採用されています。名称はフラッシュフェース SS22となってアップグレードされています(エピックはフラッシュフェース SS21でした)。
これにより、スピン量の抑制と、慣性モーメントのアップを実現。吹けない強い弾道、オフセンターヒットへの強さを発揮します。
AI設計のFLASHフェースSS22は、飛びの3要素までも最適化
「ROGUE ST MAXドライバー」には、このモデル専用にAIが設計したFLASHフェースSS22を採用しています。FLASHフェースSS22は、従来のようにボール初速の向上やターゲットゴルファーの打点位置が考慮されているだけではありません。今回は飛びの3要素である、スピン、打ち出し角、ボール初速の組み合わせまでも含めた新しいアルゴリズムによってAIが設計し、テスト。よりモデル別、ターゲットゴルファー別の最適化が進んだフェースへとアップグレードされています。
JAILBREAK AI スピードフレーム
芯が2本通っていてどこに当たっても飛ぶテクノロジーです。「ローグST」にも搭載しています。
前年(2021年)のEPICと同様に、フレーム状に強化された構造のJAILBREAKが搭載されています。
NEW JAILBREAK AI スピードフレームにより、フェースが効率良くたわむように
2021年のEPICシリーズに初搭載されたJAILBREAK AI スピードフレームは、ROGUE STドライバーシリーズにおいて、形状に変更が加えられました。NEW JAILBREAK AI スピードフレームでは、下辺のフレームの高さをアップし、ソール側の剛性が向上。その結果、従来のようにインパクトのパワーがフェースに集中する効果はキープしつつ、クラウン側とソール側の剛性の違いによって、よりフェースが効率良くたわむようになりました。
(出典:キャロウェイ公式HPより)
オノフ「AKA」ドライバーと「ローグST」MAXドライバーの比較
クラブのコンセプト
オノフ「AKA」ドライバーと「ローグST」MAXドライバーは以下のようなコンセプトとなっています。
オノフ「AKA」ドライバー
全芯主義。自由自裁、やさしさを究めたAKA。
「ローグST」MAXドライバー
幅広いゴルファーにフィット、
飛距離と振りやすさを追求したMAX
オノフ「AKA」ドライバーはやさしさ重視の設計です。
一方「ローグST」MAXドライバーは、幅広いゴルファーをターゲットに飛距離と振りやすさを追求しています。
デザイン比較
ソール側のデザイン比較
まずオノフ「AKA」ドライバーはこのようなデザインです。
出典:オノフ公式HP
赤を基調としたデザインです。基本デザインは先発の「KURO」と似ています。
「AKA」の前作からさらに洗練された印象です。
そして、「ローグST」MAXドライバーはこのようなデザインとなりました。
出典:キャロウェイ公式HP
前作のローグの雰囲気を継承しています。前作は、青系のデザインでした。
次に上から見たヘッドの形状を見てみましょう。
上から見たヘッドの形状
まずはオノフ「AKA」ドライバーから、
出典:オノフ公式HP
「AKA」ということで赤いラインが入っています。
次に「ローグST」MAXドライバーです。
出典:キャロウェイ公式HP
黄色いラインが入っています。どことなく前作ローグの雰囲気があります。
オノフ「AKA」ドライバーと「ローグST」MAXドライバーのスペックを比較
さて次にオノフ「AKA」ドライバーと「ローグST」MAXドライバーのスペックを比較してみます。
複数数値がある場合はロフト角「10.5度」、シャフトの硬さは「SR」のもので比較します。
項目 | 「AKA」ドライバー | 「ローグST」MAXドライバー |
---|---|---|
ロフト角(°) | 10.5,11.5 | 9.0,10.5,12.0 |
ライ角(°) | 61 | 59 |
ヘッド体積(cc) | 460 | 460 |
クラブ長さ(インチ) | 45.5 | 45.5 |
クラブ重さ(g) | 296(SR) | 305(SR) |
シャフト重さ(g) | 49(SR) | 50(SR) |
シャフトトルク | 5.2 | 4.6 |
シャフト調子 | 先中調子 | 中調子 |
バランス | D0.5 | D3 |
ロフト角
ロフト角は、オノフ「AKA」ドライバーは10.5度と11.5度、「ローグST」MAXドライバーは9度、10.5度、12度が用意されています。両者とも調整機能があります。
「ローグST」MAXドライバーは幅広いニーズに対応しています。
ライ角
ライ角はやや違いがあります。
オノフ「AKA」ドライバーが61度でアップライト、「ローグST」MAXドライバーが59度なのでフラットライトです。
ライ角の基本に従うとオノフ「AKA」ドライバーはフック軌道になりやすい。「ローグST」MAXドライバーはスライス軌道になりやすいと言えます。
クラブの重さ
クラブの重量はオノフ「AKA」ドライバーは296g、「ローグST」MAXドライバーは305gです。
オノフ「AKA」の方が9g軽いです。
シャフトの重量の方は、オノフ「AKA」ドライバーは49g、「ローグST」MAXドライバーは50gとなっています。
シャフトは以下のもので比較しています。
オノフ「AKA」:MP-522D(SR)
「ローグST」MAXドライバー:VENTUS 5 for Callaway(SR)
ヘッドとシャフトの重さはバランスにも関係してきます。バランスの部分でご紹介しますが、オノフ「AKA」ドライバーはD0.5、「ローグST」MAXドライバーはD3となっています。
シャフトトルク
シャフトトルクはやや異なります。
オノフ「AKA」ドライバーは5.2、「ローグST」MAXドライバーは4.6となっています。
僅かな違いですが、オノフ「AKA」は安定性が高く、「ローグST」MAXドライバーは操作性が高いということが言えます。
シャフト調子
シャフト調子はオノフ「AKA」ドライバーは先中調子、「ローグST」MAXドライバーは中調子となっています。
オノフ「AKA」ドライバーは先中調子です。万人向けの中調子からややヘッドが走りやすくボールがつかまりやすいセッティングです。
「ローグST」MAXドライバーは中調子です。タメが作りやすく、ヘッドも走るという万人向けのセッティングです。
バランス
バランスは違いがあります。
バランスはオノフ「AKA」ドライバーはD0.5、「ローグST」MAXドライバーはD3となっています。
「ローグST」MAXドライバーの方がヘッドを重く感じるということになります。ヘッドが効いている感じがするのは「ローグST」MAXドライバーの方と言えそうです。
まとめ ~オノフ「AKA」ドライバーと「ローグST」MAXドライバー~
オノフ「AKA」ドライバーと「ローグST」MAXドライバーの違いをまとめてみます。
私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。
・オノフ「AKA」ドライバーは「全芯ヘッド」×「クロス バランス テクノロジー」で飛距離とやさしさを両立。
・「ローグST」MAXドライバーは、新テクノロジー「カートリッジ構造のタングステンウェイト」、進化させた「AI設計のフラッシュフェースSS22」、「JAILBREAK AI スピードフレーム」を搭載し、スイング時のヘッドの安定化と、オフセンターヒット時のボール初速向上を実現。
・ライ角はオノフ「AKA」は61度でアップライトフック軌道になりやすい、一方「ローグST」MAXドライバーは59度でフラットライトであり、相対的にスライス軌道になりやすい。
・クラブの総重量はオノフ「AKA」ドライバーの方が9g軽い。シャフト重量はオノフ「AKA」は49g、「ローグST」MAXドライバーは50gでほぼ同じ。
・操作性、安定性の指標であるシャフトトルクは「AKA」ドライバーは5.2で安定性重視。「ローグST」MAXドライバーは4.6で操作性重視。
・バランスはオノフ「AKA」ドライバーはD0.5、「ローグST」MAXドライバーはD3で、「ローグST」MAXドライバーの方がヘッドを重く感じる。
以上のような特徴ですが、実際に打ってみて自分に合っているかどうか、クラブを気に入るかどうかということが最も大切ですね。
以上、オノフ「AKA」ドライバーと「ローグST」MAXドライバーの違いをまとめてみました。
オノフ「AKA」試打レポートもよかったらどうぞ。