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【ドライバー編】オノフ「AKA(アカ)」とTW757「Type-D」の違いを比較解説【オノフvs本間ゴルフ】

ゴルフクラブ・ギア

「オノフ ドライバー AKA」は、2022年3月25日発売となりました。

AKAシリーズはやさしさ重視のモデルです。今回の特徴はどこで打ってもまっすぐ飛ばせる「全芯主義」。「全芯ヘッド」×「クロス バランス テクノロジー」が生み出す最速ボールスピードで自由自在にまっすぐ飛ばせるドライバーです。

一方、本間ゴルフは、ツアーワールドTWシリーズの最新作「TW757」を3月25日に発売しました。同シリーズとしては2018年に発表された「TW747」以来の登場となります。

今作のドライバーの特徴は、新テクノロジー「カーボンスロット」です。スリット(溝)をカーボン材で覆いインパクト時のたわみ戻りによる反発力の最大化。これにより高い初速性能を備えることに成功したとのことです。

「TW757」は2種類のドライバーをラインナップしています。つかまり度合いを高めたTW757「Type-D」ドライバーと直進性を高めた「Type-S」ドライバーです。

試打レビューはこちらで紹介しています。

TW757「Type-D」「Type-S」ドライバーの試打レビュー・感想

今回は、オノフ「AKA」ドライバーとTW757「Type-D」ドドライバーの2モデルの比較で検討してみます。

クラブを購入される際に参考になれば幸いです。

クラブを購入される際に参考になれば幸いです。

オノフ「AKA」ドライバーの特徴をご紹介

「AKA」の主な特徴をご紹介します。

今回の「AKA」ドライバーの大きな特徴は以下の2つです。

・全てが芯の高慣性モーメントヘッド
・クロスバランステクノロジー

全てが芯の高慣性モーメントヘッド

どこで打ってもまっすぐ飛ばせる「全芯主義。」が今回の大きな特徴です。

オノフAKA史上最大飛距離と寛容性を実現するために開発された全芯ヘッドです。

オノフ「AKA」ドライバーの「クロスバランステクノロジー」

もう一つの特徴は「クロスバランステクノロジー」です

ヘッドとグリップエンドに3つ交換式ウェイトが搭載されておりウェイトが共用できます。それぞれのウェイトを付け替えることができる構造になっています。

「KURO」にも搭載されていますが少し違います。「AKA」は初期設定でヘッドウェイトに8g、グリップエンドに3gの計11gのウエイトが配置されています。「KURO」は合計19gが配置されています。

ヘッドとグリップ共通のウエイトスクリューを専用レンチで、交換することでヘッド重量だけでなく、グリップ側重量も調整できる独自のクロス バランス テクノロジー。バランスを簡単にカスタムできる今までにない調整システム。別売のウエイトスクリューでよりそれぞれのゴルファーに最適なパフォーマンスをもたらすカスタムが可能となりました。

(出典:オノフ公式HPより)

本間ゴルフTW757「Type-D」ドライバーの特徴をご紹介

TW757「Type-D」ドライバーの特徴をご紹介します。

主な特徴は以下の2つです。

・世界初のカーボンスロット搭載
・アジャスタブルウエイト

他にも以下のような多くの特徴を備えています。
・Newバーチカルスリットフェース
・カーボンクラウン
・クラウンリブ
・キールデザイン
・P-SAT 精密スパイン管理
・NON-ROTATING SYSTEM

世界初のカーボンスロット搭載

今回の最大の特徴「カーボンスロット」です。

たわみ戻りによる反発力をアップさせるため、ソールスリット部の肉厚を可能な限り薄く設計。このスリットをカーボンで覆うことで強度を確保し、最大の反発を生む。さらに、スリットの長さを短くすることでたわみ戻りがさらに加速。これによりかつてない高初速を実現。

アジャスタブルウエイト

ウエイトの調整機能です。TW757「Type-D」ドライバーと「Type-S」ドライバーで異なります。

TW757「Type-D」ドライバー

フェース寄りとバック寄りに配置されたウエイトは入れ替え可能。スイングタイプや求める弾道に合わせて最適化することで、ゴルファーに秘められた力を引き出し、パフォーマンスの最大化を実現。
フェース3g&バック9g(標準装着):高い直進性と高弾道を実現し、オートマチックに打てる
バック9g&フェース3g:初速アップと強弾道を実現し、スピンコントロールを可能に

Newバーチカルスリットフェース

高い反発力を広範囲で実現します。

特に打点の上下のブレに効果を発揮する、最も効率的な縦溝状偏肉フェース。高い反発力をフェースの広範囲で実現するため、たとえ打点がブレても初速が落ちません。

カーボンクラウン

クラウン部のたわみによりヘッドの反発性能をアップさせるため、クロスカーボンを採用したカーボンコンポジット構造。これにより余剰重量が生まれ、最低な重心設計を実現。

クラウンリブ

たわみ過ぎを抑えるテクノロジーです。

フェース周りの剛性を確保し、カーボンのたわみのエネルギーを効率よく初速に結び付けるためのリブを配置。太く長い2本のリブがクラウンのたわみ過ぎを広範囲で抑える。

キールデザイン

バック側のウエイトをソール面の外側に配置することで、深重心ながら低重心化を実現。

P-SAT 精密スパイン管理

「スパイン調整・管理」とは、カーボンシャフトの場合、カーボンが他の部分よりも多重になり肉厚となる背骨部分(スパイン)が必ず発生してしまうが、そのスパインを均一な方向でセットアップし、クラブセット全体での均一性、全ての番手の完成度をより高めることです。

すべてのクラブにおいて、スパインを6時方向に設定。
シャフトの挙動を安定させ、クラブ単体のみならずセット全体での完成度を高めている。

NON-ROTATING SYSTEM

ライ角やロフト角、フェースアングルの調整機能です。

付属のトルクレンチにより、シャフトを脱着・回転することなく、ライ角やロフト角、フェースアングルの無段階調整が可能。 HONMA独自の画期的な調角機能。

(出典:本間ゴルフ公式HPより)

オノフ「AKA」ドライバーとTW757「Type-D」ドライバーの比較

クラブのコンセプト

オノフ「AKA」ドライバーとTW757「Type-D」ドライバーは以下のようなコンセプトとなっています。

オノフ「AKA」ドライバー

全芯主義。自由自裁、やさしさを究めたAKA。

TW757「Type-D」ドライバー

世界初のカーボンスロット搭載。トゥとヒールのウエイトを入れ替え、ゴルファーに合わせた最適化が可能。つかまり重視タイプ。

オノフ「AKA」ドライバーはやさしさ重視の設計です。

一方、TW757「Type-D」ドライバーは、世界初のカーボンスロットを搭載。つかまりのよい設計です。

デザイン比較

ソール側のデザイン比較

まずオノフ「AKA」ドライバーはこのようなデザインです。

出典:オノフ公式HP

赤を基調としたデザインです。基本デザインは先発の「KURO」と似ています。

「AKA」の前作からさらに洗練された印象です。

そして、TW757「Type-D」ドライバーはこのようなデザインです。

出典:本間ゴルフ公式HP

黒を基調としたスタイリッシュなデザインです。フェース寄りとバック寄りに配置されたウエイト、カーボンスロットが見えます。

次に上から見たヘッドの形状を見てみましょう。

上から見たヘッドの形状

まずはオノフ「AKA」ドライバーから、

出典:オノフ公式HP

「AKA」ということで赤いラインが入っています。

そしてTW757「Type-D」ドライバーです。

出典:本間ゴルフ公式HP

黒一色。シンプルかつ無駄のないデザインです。

オノフ「AKA」ドライバーとTW757「Type-D」ドライバーのスペックを比較

さて次にオノフ「AKA」ドライバーとTW757「Type-D」ドライバーのスペックを比較してみます。

複数数値がある場合は、ロフト角「10.5」、シャフトの硬さは「S」のもの同士で比較します。TW757「Type-D」ドライバーは「SR」の設定はありません。

項目  「AKA」ドライバー TW757「Type-D」ドライバー
ロフト角(°) 10.5,11.5 9.0,10.5
ライ角(°) 61 56.5
ヘッド体積(cc) 460 460
クラブ長さ(インチ) 45.5 45.5
クラブ重さ(g) 299(S) 306(S)
シャフト重さ(g) 52(S) 54.5(S)
シャフトトルク 4.9 4.85
シャフト調子 先中調子 中調子
バランス D0.5 D2

ロフト角

ロフト角は、オノフ「AKA」ドライバーは10.5と11.5度TW757「Type-D」ドライバーは9度、10.5度が用意されています。両者とも調整機能があります。

両者ターゲットとしているゴルファーの違いを感じます。

ライ角

ライ角は大きな違いがあります。

オノフ「AKA」ドライバーが61度でアップライト、TW757「Type-D」ドライバーが56.5度なのでフラットライトです。

ライ角の基本に従うとオノフ「AKA」ドライバーは相対的にフック軌道になりやすい。TW757「Type-Dドライバードライバーはスライス軌道になりやすいと言えます。

ライ角とは、クラブのソールが水平になるように置いた時に、シャフトの中心線と水平な地面とが成す角のことです。この角度が大きくシャフトが立っている状態のことを「アップライト」、角度が小さくシャフトが寝た状態のことを「フラット」といいます。ライ角がアップライト(角度が大きい)であると一般的にボールがフック軌道になりやすい。また、フラットライト(角度が小さい)であるとボールがスライス軌道になりやすいという特性があります。

クラブの重さ

クラブの重量はオノフ「AKA」ドライバーは299g、TW757「Type-Dドライバードライバーは306gです。

オノフ「AKA」の方が7g軽いです。

シャフトの重量の方は、オノフ「AKA」ドライバーは52g、TW757「Type-D」ドライバーは54.5gとなっています。

シャフトはオノフ「AKA」が2.5g軽くなっています。

シャフトは以下のもので比較しています。

オノフ「AKA」:MP-522D(S)

本間ゴルフTW757「Type-D」ドライバー:VIZARD SHAFT for TW757(S)

ヘッドとシャフトの重さはバランスにも関係してきます。バランスの部分でご紹介しますが、オノフ「AKA」ドライバーはD0.5、TW757「Type-D」ドライバーはD2となっています。

シャフトトルク

シャフトトルクは近しい数値です。

オノフ「AKA」ドライバーは4.9、TW757「Type-D」ドライバーは4.85となっています。

僅かな違いですが、オノフ「AKA」は安定性が高く、TW757「Type-D」ドライバーは操作性が高いということが言えます。

シャフトトルクとは、一言でいえば手の動きとの連動性の度合いです。このトルクが小さいほど、手の動きに対してヘッドが敏感に反応します。逆にトルクが大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。よく、トルクとはクルマのハンドルの遊びのようなものと言われます。要するに、自分の手がちょっと動いたらヘッドも敏感に反応するのか、ちょっとぐらい動いてもヘッドが反応しないのかということです。

シャフト調子

シャフト調子はオノフ「AKA」ドライバーは先中調子、TW757「Type-D」ドライバーは中調子となっています。

オノフ「AKA」ドライバーは先中調子です。万人向けの中調子からややヘッドが走りやすくボールがつかまりやすいセッティングです。

TW757「Type-D」ドライバーは中調子です。タメが作りやすく、ヘッドも走るという万人向けのセッティングです。

シャフトの調子は、キックポイントとも呼ばれます。大きく分けて3種類あり「先調子(ロー)」、「中調子(ミドル)」、「元調子(ハイ)」があります。

先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されているシャフトです。しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくボールがつかまりやすい。ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がおすすめと言われます。
元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。
中調子は、キックポイントがシャフトのちょうど中央付近に設定されているシャフトです。先調子と元調子の中間的な性能です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。

先中調子は、先端側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、先調子と中調子の中間的性能を持ったシャフトです。
中元調子は、手元側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、中調子と元調子の中間的性能を持つシャフトです。

バランス

バランスは違いがあります。

バランスはオノフ「AKA」ドライバーはD0.5、TW757「Type-D」ドライバーはD2となっています。

TW757「Type-D」ドライバーの方がヘッドを重く感じるということになります。ヘッドが効いている感じがするのはTW757「Type-D」ドライバーの方と言えそうです。

バランスとは、スウィングウェートとも呼ばれます。スイングした時に感じるヘッドの重さを数値に表した指標です。クラブ全体の重さに対して、ヘッドの重さの比率を示すもので、A1が最もヘッドが軽く、E9が最もヘッドが重い。一般的なゴルフクラブでは、D0からD4までの設定になっています。感覚としてよく、D1は軽くD4は重いと表現されたりします。一般的にヘッドが重い方が飛距離が出るが振り切りにくい。

まとめ ~オノフ「AKA」ドライバーとTW757「Type-D」ドライバー~

オノフ「AKA」ドライバーとTW757「Type-D」ドライバーの違いをまとめてみます。

私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。

・オノフ「AKA」ドライバーは「全芯ヘッド」×「クロス バランス テクノロジー」で飛距離とやさしさを両立。

・TW757「Type-D」ドライバーは新テクノロジー「カーボンスロット」を搭載。スリット(溝)をカーボン材で覆いインパクト時のたわみ戻りによる反発力の最大化。これにより高い初速性能を備える。

ライ角はオノフ「AKA」は61度でアップライトフック軌道になりやすい、一方TW757「Type-D」ドライバーは56.5度でフラットライトであり、相対的にスライス軌道になりやすい。

クラブの総重量はオノフ「AKA」ドライバーの方が7g軽いシャフト重量はオノフ「AKA」は52g(S)、TW757「Type-D」は54.5g(S)でオノフ「AKA」の方が2.5g軽い。

操作性、安定性の指標であるシャフトトルクは「AKA」ドライバーは5.2で安定性重視。TW757「Type-D」ドライバーは4.85で操作性重視。

・バランスはオノフ「AKA」ドライバーはD0.5、TW757「Type-D」ドライバーはD2で、TW757「Type-D」の方がヘッドを重く感じる。

以上のような特徴ですが、実際に打ってみて自分に合っているかどうか、クラブを気に入るかどうかということが最も大切ですね。

やさしさ重視のオノフ「AKA」ドライバーとアスリートモデルのTW757「Type-D」ドライバーの違いが表れています。

以上、オノフ「AKA」ドライバーとTW757「Type-D」ドライバーの違いをまとめてみました。

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