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【ドライバー編】「ローグST」(2022年モデル)と「ローグ」(2018年モデル)との違いを比較解説【キャロウェイ新旧モデル】

ゴルフクラブ・ギア

キャロウェイは「ローグ」(ROGUE)の新シリーズ「ローグ ST」を2022年3月に発売すると発表しました。前作モデルは2018年2月23日発売です。約4年でのニューモデルの発売となります。

「ST」という名称は、「SPEED TUNE-UP(スピード・チューンアップ)」の頭文字だそうです。ボールの初速アップを重点目標に開発されたとのことです。

「ローグ ST」の特徴は3つほどあり、後ほど紹介していきます。

今回は、「ローグ ST」と「ローグ」(2018年モデル)を比較してみたいと思います。

「ローグ ST」MAXドライバーと「ローグスター」ドライバーで比較します。

どのような進化があるのでしょうか。クラブを購入される際に参考になれば幸いです。

試打レビューもよかったらどうぞ

【ドライバー試打】ローグSTMAX(2022年)と ローグスター(2018年)の比較試打レビュー・感想【キャロウェイ新旧ローグ】

「ローグ ST」ドライバー(2022年モデル)の特徴をご紹介

「ローグ ST」の売りとなる特徴とは

「ローグ ST」シリーズの主な特徴を簡単にご紹介します。

今回の大きな特徴は

「カートリッジ構造のタングステンウェイト」

「AI設計のフラッシュフェースSS22」

「JAILBREAK AI スピードフレーム」

の3つです。順番にご紹介します。

カートリッジ構造のタングステンウェイト

ボール初速を上げるテクノロジーのひとつです。

ヘッド後方に約11gのウェイトを配置することで慣性モーメントを高め、寛容性とともにオフセンターヒット時の初速性能が向上し、飛距離アップと安定した弾道へ導くテクノロジーです。

※慣性モーメントとは?
簡単に言うと「回しにくさ、止めにくさ」です。一度回りだすと止めにくい。ゴルフクラブではこれが高いと一般的にスイングの安定性が向上します。

NEW タングステン・スピードカートリッジをヘッド最後方部に搭載
ROGUE STドライバーシリーズでは、新たにタングステン・スピードカートリッジを採用しました。2021年のEPICシリーズではスクリューウェイト、およびペリメーター・ウェイトをソール後部に搭載していましたが、タングステン・スピードカートリッジは横に長い形状で、搭載位置もヘッドの最後方部に移動。重心をより深く、低くすることができており、高い慣性モーメントによってスイング時のヘッドの安定化と、オフセンターヒット時のボール初速向上を実現しています。なお、「ROGUE ST MAXドライバー」は、ややドローバイアス気味の特性を持つヘッドとなっています。

AI設計のフラッシュフェースSS22

ローグSTシリーズでも最新のAI設計のフェースが採用されています。名称はフラッシュフェース SS22となってアップグレードされています(エピックはフラッシュフェース SS21でした)。

これにより、スピン量の抑制と、慣性モーメントのアップを実現。吹けない強い弾道、オフセンターヒットへの強さを発揮します。

AI設計のFLASHフェースSS22は、飛びの3要素までも最適化
「ROGUE ST MAXドライバー」には、このモデル専用にAIが設計したFLASHフェースSS22を採用しています。FLASHフェースSS22は、従来のようにボール初速の向上やターゲットゴルファーの打点位置が考慮されているだけではありません。今回は飛びの3要素である、スピン、打ち出し角、ボール初速の組み合わせまでも含めた新しいアルゴリズムによってAIが設計し、テスト。よりモデル別、ターゲットゴルファー別の最適化が進んだフェースへとアップグレードされています。

JAILBREAK AI スピードフレーム

芯が2本通っていてどこに当たっても飛ぶテクノロジーです。「ローグST」にも搭載しています。

前年(2021年)のEPICと同様に、フレーム状に強化された構造のJAILBREAKが搭載されています。

NEW JAILBREAK AI スピードフレームにより、フェースが効率良くたわむように
2021年のEPICシリーズに初搭載されたJAILBREAK AI スピードフレームは、ROGUE STドライバーシリーズにおいて、形状に変更が加えられました。NEW JAILBREAK AI スピードフレームでは、下辺のフレームの高さをアップし、ソール側の剛性が向上。その結果、従来のようにインパクトのパワーがフェースに集中する効果はキープしつつ、クラウン側とソール側の剛性の違いによって、よりフェースが効率良くたわむようになりました。

(出典:キャロウェイ公式HPより)

「ローグST」MAXドライバーと「ローグスター」(旧ローグ)ドライバードライバーの比較

クラブのコンセプト

「ローグST」MAXドライバーと「ローグスター」(旧ローグ)ドライバードライバーは以下のようなコンセプトとなっています。

「ローグST」MAXドライバー

幅広いゴルファーにフィット、
飛距離と振りやすさを追求したMAX

「ローグスター」(旧ローグ)ドライバー

EPICを超えなければ意味がない

今回の「ローグST」MAXドライバーのコンセプトは、幅広いゴルファーをターゲットに飛距離と振りやすさを追求しています。

一方、「ローグスター」ドライバーは、当時「GBB エピック スター ドライバー」を超えるクラブとして注目を集めました。

今回も2021年モデル「EPIC」の後に2022年モデル「ローグST」を発売する形となりました。

デザイン比較

ソール側のデザイン比較

「ローグST」MAXドライバーはこのようなデザインとなりました。

出典:キャロウェイ公式HP

前作のローグの雰囲気を継承しています。前作は、青緑系のデザインでしたが、エピックと重なるので変えたのでしょうか。

そして、次に「ローグスター」(旧ローグ)です。

出典:キャロウェイ公式HP

青を基調としたデザインでした。基本的なデザインの雰囲気は同じ感じです。

今見ても古さを感じないデザインです。

次に上から見たヘッドの形状を見てみましょう。

上から見たヘッドの形状

まずは「ローグST」MAXドライバーから、

出典:キャロウェイ公式HP

黄色いラインが入っています。こちらもどことなく前作ローグの雰囲気があります。

そして「ローグスター」ドライバーです。

出典:キャロウェイ公式HP

こちらもよく似ています。色違いなだけ?と錯覚します。

「ローグST」MAXドライバーと「ローグスター」(旧ローグ)のスペックを比較

さて次に「ローグST」MAXドライバーと「ローグスター」(旧ローグ)のスペックを比較してみましょう。

より分かりやすく単純化するために、ロフト角「10.5」、シャフトの硬さは「SR」で比較します。

項目  「ローグST」MAXドライバー 「ローグスター」ドライバー
ロフト角(°) 9.0,10.5,12.0 9.0,10.5,12.0
ライ角(°) 59 58
ヘッド体積(cc) 460 460
クラブ長さ(インチ) 45.5 45.75
クラブ重さ(g) 305 297
シャフト重さ(g) 50 56
シャフトトルク 4.6  5.9
シャフト調子  中調子  先中調子
バランス  D3  D2

ロフト角

ロフト角のラインナップは同じです。9.0度、10.5度、12度が用意されています。「ローグST」MAXドライバーは調整機能も付いています。

コンセプトの「幅広いゴルファーにフィット」のとおり「ローグST」は、幅広いニーズに対応しています。

ライ角

ライ角は、「ローグST」MAXドライバーが59度(調整可能)、「ローグスター」ドライバーは58度です。

ライ角の基本に従うと、「ローグST」MAXドライバーはフック軌道になりやすい。一方「ローグスター」ドライバーはスライス軌道になりやすい。

ただ、1度の違いはわずかな差だと思います。

他のドライバーと比較すると両者ともややアップライト(角度が大きい)なセッティングです。そのため一般的にはフック軌道になりやすいと言えます。

ライ角とは、クラブのソールが水平になるように置いた時に、シャフトの中心線と水平な地面とが成す角のことです。この角度が大きくシャフトが立っている状態のことを「アップライト」、角度が小さくシャフトが寝た状態のことを「フラット」といいます。ライ角がアップライト(角度が大きい)であると一般的にボールがフック軌道になりやすい。また、フラットライト(角度が小さい)であるとボールがスライス軌道になりやすいという特性があります。

クラブの重さ

クラブの重量については、「ローグST」MAXドライバーは少し重くなりました。

「ローグST」MAXドライバーは305g、「ローグスター」ドライバーは297gです。

クラブ全体重量では「ローグST」MAXドライバーの方が8g重くなっています。

一方、シャフトの重量を見てみますと「ローグST」MAXドライバーは50g、「ローグスター」ドライバーは56gとなっています。

シャフトについては「ローグST」MAXドライバーの方が6軽いです

「ローグST」MAXドライバーは、「ローグスター」ドライバーと比べてシャフトは軽いが、ヘッドの重量が増加し、結果としてクラブ全体の重量が増加しています。

ヘッドの比重が高くなりました。

シャフトは、「ローグST」MAXドライバーはVENTUS 5 for Callaway、「ローグスター」ドライバーはSpeeder EVOLUTION for CW 50(SR)で比較しています。

「ローグスター」ドライバーには、フブキシャフトバージョンもありました。FUBUKI for CW 40(SR)は重量47gとなっています。

ヘッドとシャフトの重さはバランスにも関係してきます。バランスの部分でご紹介しますが、「ローグST」MAXドライバーはD3、「ローグスター」ドライバーがD2となっています。

シャフトトルク

シャフトトルクは大きな違いがあります。

「ローグST」MAXドライバーは4.6、「ローグスター」ドライバーは5.9となっています。

つまり、相対的に「ローグST」MAXドライバーは操作性が高く、「ローグスター」ドライバーは安定性が高い、ということになります。

「ローグST」MAXドライバーは、「ローグスター」ドライバーと比較すると、かなり操作性を高めてきているということが言えます。テクノロジーの進化により、操作性と安定性を両立しているのでしょうか。

シャフトトルクとは、一言でいえば手の動きとの連動性の度合いです。このトルクが小さいほど、手の動きに対してヘッドが敏感に反応します。逆にトルクが大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。よく、トルクとはクルマのハンドルの遊びのようなものと言われます。要するに、自分の手がちょっと動いたらヘッドも敏感に反応するのか、ちょっとぐらい動いてもヘッドが反応しないのかということです。

シャフト調子

シャフト調子は「ローグST」MAXドライバーは中調子、「ローグスター」ドライバーは先中調子となっています。

「ローグST」MAXドライバーは中調子、セッティング自体は、タメが作りやすく、ヘッドも走るという万人向けのセッティングということが言えそうです。

「ローグスター」ドライバーは先中調子です。シャフトの先側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、先調子と中調子の中間的性能を持つセッティングです。つまり、万人向けの中調子からヘッドが走りやすく、ボールがつかまりやすいセッティングということが言えます。

シャフトの調子は、キックポイントとも呼ばれます。大きく分けて3種類あり「先調子(ロー)」、「中調子(ミドル)」、「元調子(ハイ)」があります。

先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されているシャフトです。しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくボールがつかまりやすい。ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がおすすめと言われます。

元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。

中調子は、キックポイントがシャフトのちょうど中央付近に設定されているシャフトです。先調子と元調子の中間的な性能です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。

先中調子は、先端側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、先調子と中調子の中間的性能を持ったシャフトです。

中元調子は、手元側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、中調子と元調子の中間的性能を持つシャフトです。

バランス

バランスは「ローグST」MAXドライバーはD3、「ローグスター」ドライバーはD2となっています。。

つまり「ローグST」MAXドライバーの方がヘッドを重く感じるということになります。

振ったときにヘッドを重く感じる、ヘッドが効いている感じがするのは「ローグST」MAXドライバーの方と言えそうです。

バランスとは、スウィングウェートとも呼ばれます。スイングした時に感じるヘッドの重さを数値に表した指標です。クラブ全体の重さに対して、ヘッドの重さの比率を示すもので、A1が最もヘッドが軽く、E9が最もヘッドが重い。一般的なゴルフクラブでは、D0からD4までの設定になっています。感覚としてよく、D1は軽くD4は重いと表現されたりします。一般的にヘッドが重い方が飛距離が出るが振り切りにくい。

まとめ ~「ローグST」MAXドライバーと「ローグスター」ドライバー~

さて今回は新しい「ローグST」MAXドライバーの特徴と「ローグスター」(2018年モデル)ドライバーとの違いをまとめてみました。

私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。

・「ローグST」MAXドライバーは、新テクノロジー「カートリッジ構造のタングステンウェイト」と「EPIC」からさらに進化させた「AI設計のフラッシュフェースSS22」、「JAILBREAK AI スピードフレーム」を搭載し、高い慣性モーメントによってスイング時のヘッドの安定化と、オフセンターヒット時のボール初速向上を実現してる。

ライ角は「ローグST」MAXドライバーと「ローグスター」ドライバーはほぼ同じ数値でややアップライトであり、フック軌道になりやすいセッティング。

・クラブの重量は「ローグST」MAXドライバーの方が8g重く、その主な要因はヘッドの重量が増したことである。

・「ローグST」MAXドライバーは、バランスがD3と「ローグスター」ドライバーのD2よりもややヘッドが効いているセッティング。

操作性、安定性の指標であるシャフトトルクでは、「ローグST」MAXドライバーは「ローグスター」ドライバーよりも操作性の方へ振っている。

以上、今回は「ローグST」MAXドライバーと「ローグスター」ドライバーを比較してみました。

前作はとにかくやさしいという印象のあった「ローグ」です。カタログ上、今回の「ローグST」MAXドライバーは、「ローグスター」ドライバーよりも、重量も重く、操作性も高いセッティングとなりました。

新しくなった「ローグ」シリーズですが、どのように進化したのか、実際に打ってみて違いを確かめてみたいですね。きっとカタログ数値では見えないすばらしいアップグレードがあるに違いありません。

【ドライバー試打】ローグSTMAX(2022年)と ローグスター(2018年)の比較試打レビュー・感想【キャロウェイ新旧ローグ】

【ドライバー試打】ROGUE ST(ローグST)の試打レビュー

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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