キャロウェイは、最高級素材を使用し開発した「グレート ビッグバーサ(GREAT BIG BERTHA)」シリーズを2022年11月11日に発売しました。
「グレート ビッグバーサ」 ドライバーはクラウン、ソールのトウ側にそれぞれ異なる軽量のカーボンを採用し、同社の「ローグ ST」ドライバーに比べて約8gの軽量化に成功しています。
余剰重量を最適配分する設計により慣性モーメントを最大化し、より軽やかにより遠くに飛ばせるヘッドとなりました。
一方、ピンの最新モデル「G430」ドライバーが2022年11月11日に発売となりました。
マットブラックのソールにアクセントカラーのライムが映えるデザイン。『激飛。快音。』のキャッチコピーが示す通り、飛距離性能と打感・打球音の向上を追求しています。
前作の「G425」(2020年モデル)の後継で、前作同様「MAX」「SFT」「LST」の3タイプです。
・MAX…直進性と最大初速の”激飛MAX”
・SFT…ドロー設計、つかまるヘッド、弾道調整機能
・LST…強弾道&低スピン
「G430」ドライバーをやさしく簡単に解説【MAX、SFT、LSTの違いとは?】
今回は、「グレート ビッグバーサ」ドライバーと「G430」MAXドライバーの2モデルを比較してみます。
クラブを購入される際に参考になれば幸いです。
「グレート ビッグバーサ」ドライバーの特徴をご紹介
「グレート ビッグバーサ」ドライバーの特徴を説明していきます。
・FLASHフェースで、大きな飛びをやさしく
・JAILBREAK AIスピードフレームが、パワーを無駄なく伝達
・シャフトは3フレックスすべて、40g台の軽量モデル
ROGUE STシリーズと比べて、約8gもの軽量化
ローグSTシリーズと比較して大きな軽量化が図られています。
「GREAT BIG BERTHAドライバー」のヘッドは、徹底的な軽量化が図られており、ROGUE STシリーズのドライバー(MAX、MAX LS、MAX D)よりも、約8g軽くつくられています。この軽量化に貢献しているのが素材で、ボディには軽比重の8-1-1チタン、クラウンにはトライアクシャル・カーボン、ソールのトウ側にはフォージド・カーボンコンポジットを採用。とくにフォージド・カーボンコンポジットソールは、ROGUE STシリーズと比べて30gも多い余剰重量を生み出しています。もちろん、これらの余剰重量は最適な場所に再配置され、高慣性モーメント化に貢献。インパクト時のヘッドを安定させ、より大きな飛びをやさしく放つことができます。
FLASHフェースで、大きな飛びをやさしく
AI設計のフェースでミスに強いです。
「GREAT BIG BERTHAドライバー」のフェースは、強度と弾性力に優れる鍛造FS2Sチタンでつくられたラージフェースとなっており、このモデル専用にAIが設計したFLASHフェースも採用されています。スピン量、打ち出し角、ボール初速、ターゲットゴルファーの傾向など、さまざまな要素を考慮しながらAIが設計とテストを繰り返し完成したもので、芯で捉えたときだけでなく、オフセンターヒット時においても、低スピンの高いボール初速を生み出します。
JAILBREAK AIスピードフレームが、パワーを無駄なく伝達
キャロウェイお馴染みのどこにあたっても飛ぶテクノロジーです。
FLASHフェースとともに高いボール初速をもたらすのが、キャロウェイのドライバーではもうおなじみとなったJAILBREAK AIスピードフレームです。クラウンとソールをしっかりつなぎとめることにより、インパクトのパワーが無駄なくフェースに集中。フェースが効率良くたわむことで、ボールに大きな推進力を与えます。
シャフトは3フレックスすべて、40g台の軽量モデル
シャフトは40g台の軽量シャフトを使用しています。シャフトは人気のスピーダーNXです。
「GREAT BIG BERTHAドライバー」は10.5度のみのラインアップですが、アジャスタブルホーゼルの採用により、ロフトを-1~+2度まで変更することができ、打ち出しを理想の高さにすることが可能です。また、同時にライ角を変えることで、ボールのつかまり度合いも調整できます。シャフトには、S、SR、Rの3種類のフレックスが用意されており、いずれも40g台の軽量設計。クラブ重さはすべて290gを切り、スイングバランスもC9と軽い数値となっているため、しなやかに力強く振り切ってボールを気持ち良く飛ばしていくことができます。
(出典:キャロウェイ公式HP)
G430「MAX」ドライバーの特徴をご紹介
超極薄の反発フェース
反発力を向上しています。前作比で、中心部6%、周辺部9%薄くなりました。
超極薄の反発フェースで最大初速
進化した3つのヘッドで”激飛”
新バルジ&ロール設計
ミスヒットに強い設計です。
ミスヒット時でも、最大のキャリー&飛距離を生む
上下の打点ブレ時の飛距離ロスを抑える効果。
フェース上下のロフトを各モデル毎に最適化
快音を生み出す新サウンドリブ搭載
快音テクノロジーです。
クラウンからソールまでの形状を改良。ヘッド内部の最も振動が発生する箇所にリブを配置し、打点がブレても快音を生み出すヘッドへと進化。
各ヘッド毎に異なる新クラウンデザイン
ヘッドデザインを改良しました。
視覚的にヘッドがシャープに見えるマットブラックデザイン。
8ポジションのロフト/ライ角 調整機能で、理想の弾道へ
ロフト/ライ角の調整機能(カチャカチャ)です。
ロフトは±1度、±1.5度、ライ角はスタンダード/フラットの調整が可能。打ち出し条件を最適にすることで、最大飛距離へと導く。
激飛を実現する新設計のPING純正(標準)シャフト
シャフトラインナップも豊富です。
さらに多くのゴルファーの最大飛距離を実現するため、新スペックで設計された3種類のシャフトラインナップ。
(出典:PING公式HP)
「グレート ビッグバーサ」ドライバーと「G430」MAXドライバーの比較
クラブのコンセプト比較
「グレート ビッグバーサ」ドライバー
キャロウェイの最新テクノロジーをハイグレード素材で形にした、
スーパープレミアムな飛びとやさしさ
「G430」MAXドライバー
高MOI*で飛距離アップ。
最大初速でMAXブレない。
「グレート ビッグバーサ」ドライバーは、高級素材によるプレミアム感の飛びとやさしさです。
一方、「G430」MAXドライバーは高初速とブレないことを特徴としています。
デザイン比較
ソール側のデザイン比較
まず「グレート ビッグバーサ」ドライバーはこのようなデザインです。
どことなくクラシカルな雰囲気が漂うデザインです。
そして、「G430」MAXドライバーはこのようなデザインです。
蛍光色の黄色がポイントです。前作から比べて少しスッキリした印象です。
上から見たヘッドの形状
まずは「グレート ビッグバーサ」ドライバーから、
上からの視点も落ち着いた高級感があるデザインです。
そして「G430」MAXドライバーです。
形は前作とよく言似ています。コンセプトカラーの黄色を入れています。
「グレート ビッグバーサ」ドライバーと「G430」MAXドライバーのスペックを比較
「グレート ビッグバーサ」ドライバーと「G430」MAXドライバーのスペックを比較してみましょう。
複数数値がある場合は、ロフト角「10.5」、シャフトの硬さは「SR」のもの同士で比較します。
項目 | 「グレート ビッグバーサ」ドライバー | 「G430」MAXドライバー |
---|---|---|
ロフト角(°) | 10.5 | 9.0,10.5,12.0 |
ライ角(°) | 60 | 59.5 |
ヘッド体積(cc) | 460 | 460 |
クラブ長さ(インチ) | 45.5 | 45.75 |
クラブ重さ(g) | 287(SR) | 302(SR) |
シャフト重さ(g) | 47(SR) | 53(SR) |
シャフトトルク | 5.4 | 5.2 |
シャフト調子 | 中調子 | 先中調子 |
バランス | C9 | D2 |
ロフト角
ロフト角は、「グレート ビッグバーサ」ドライバーは10.5度、「G430」MAXドライバーは9.0度、10.5度、12.0度が用意されています。
両者とも調整機能があります。
ライ角
ライ角は少し違います。
「グレート ビッグバーサ」ドライバーは60度、「G430」MAXドライバーは59.5度です。
僅かな差ですが、ライ角の基本に従うと、「グレート ビッグバーサ」ドライバーはフック軌道になりやすい、「G430」MAXドライバーは相対的にスライス軌道になりやすい設定です。
クラブの重さ
クラブの重量は「グレート ビッグバーサ」ドライバーは287g、「G430」MAXドライバーは302gです。
クラブ重量は「グレート ビッグバーサ」ドライバーの方が15g軽いです。
シャフトの重量は「グレート ビッグバーサ」ドライバーが47g、「G430」MAXドライバーは53gで、「グレート ビッグバーサ」ドライバーの方が6g軽いです。
シャフトは以下のもので比較しています。
キャロウェイ「グレート ビッグバーサ」ドライバー:SPEEDER NX for Callaway(SR)
PING「G430」MAXドライバー:ALTA J CB BLACK(SR)
バランスの部分でご紹介しますが、「グレート ビッグバーサ」ドライバーがC9、「G430」MAXドライバーはD2となっています。
シャフトトルク
シャフトトルクは少し違います。
「グレート ビッグバーサ」ドライバーは5.4、「G430」MAXドライバーは5.2です。
僅かな差ですが、相対的に「グレート ビッグバーサ」ドライバーの方が安定性が高く、「G430」MAXドライバーの方が操作性が高い、ということになります。
シャフト調子
シャフト調子は「グレート ビッグバーサ」ドライバーは中調子、「G430」MAXドライバーは先中調子となっています。
「グレート ビッグバーサ」ドライバーは、タメも作りやすく、ヘッドもある程度走る万人向けのセッティングといえます。
「G430」MAXドライバーは、中調子よりもヘッドが走りやすく、ボールがつかまりやすいセッティングです。
バランス
バランスは違いがあります。
「グレート ビッグバーサ」ドライバーはC9、「G430」MAXドライバーはD2です。
ヘッドを重く感じるのは、「G430」MAXドライバーの方と言えそうです。
「グレート ビッグバーサ」はかなりヘッドを軽く感じそうです。
まとめ ~「グレート ビッグバーサ」ドライバーと「G430」MAXドライバー~
「グレート ビッグバーサ」ドライバーと「G430」MAXドライバーの違いをまとめてみました。
私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。
・「グレート ビッグバーサ」 ドライバーはクラウン、ソールのトウ側にそれぞれ異なる軽量のカーボンを採用し軽量化。余剰重量を最適配分する設計により慣性モーメントを最大化し軽やかに飛ばせる。
・「G430」MAXドライバーは、独自の「フォージドフェース」は前作比で中心部が約6%、周辺部は約9%薄くなったことで反発力が向上し、ボール初速を最大化することに成功。また新設計フェースは上下のミスヒットに強く、安定したスピン性能で飛距離ロスを防ぐ。
・ライ角は「グレート ビッグバーサ」ドライバーは60度、「G430」MAXドライバーは59.5度で「グレート ビッグバーサ」ドライバーの方がフック軌道になりやすいセッティング。わずかな差。
・クラブの総重量は、「グレート ビッグバーサ」ドライバーの方が15g軽い。シャフト重量は「グレート ビッグバーサ」ドライバーの方が6g軽い。
・シャフトトルクは「グレート ビッグバーサ」ドライバーは5.4で、相対的に安定性が高い、「G430」MAXドライバーは5.2で相対的に操作性が高い。わずかな差。
・バランスは「グレート ビッグバーサ」ドライバーはC9、「G430」MAXドライバーはD2で、「G430」MAXドライバーの方がヘッドを重く感じる。
以上のような特徴です。
今回は、「グレート ビッグバーサ」を「G430」MAXと比較してみました。カタログスペック的には、「G430」MAXの方がやや難しめでしょうか。
以上、「グレート ビッグバーサ」ドライバーと「G430」MAXドライバーの違いをまとめてみました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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