ブリヂストンは、2021年9月17日に、「Bシリーズ」を発売しました。
ブリヂストンはこの「Bシリーズ」の発売によりブランドを一新しています。
ブリヂストンゴルフには、アスリート指向の「TOUR B」と、ミスに強い「JGR」という2つのブランドが存在していました。
新たな「Bシリーズ」では、シンプルに「B1」と「B2」という2つのラインを用意しています。従来のブランドとの対応関係としては「TOUR B」が「B1」、「JGR」が「B2」にあたります。
一方、ダンロップは「ゼクシオ12(トゥエルブ)ドライバー」を2021年12月11日に発売すると発表しました。前モデルの「ゼクシオ11(イレブン)ドライバー」は2019年12月7日発売から約2年でのニューモデルの発売となります。
今回の「ゼクシオ12(トゥエルブ)ドライバー」の最大の特徴は「飛びの翼」です。この「飛びの翼」と呼ばれる「アクティブウイング」についても紹介していきます。
両者のスペックはどのように異なっているのでしょうか。
今回は、ブリヂストン「B2」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバー比較してみたいと思います。
ゼクシオ12アイアンはこちらで紹介しています。
【アイアン編】ゼクシオ12(トゥエルブ)とゼクシオ11(イレブン)アイアンの違いを比較【たわみで初速アップ】
また、ゼクシオ12と同時にゼクシオのアスリートモデルとも言われる兄弟クラブの新「ゼクシオエックス」がリリースされています。
【ドライバー編】新ゼクシオエックス(2021年モデル)と前作(2019年)との違いを比較【エックスも飛びの翼】
【2021年モデル】ゼクシオエックスとゼクシオ12との違いを比較【ドライバー・アイアン】
クラブを購入される際に参考になれば幸いです。
「B2」ドライバーの特徴をご紹介
「B2」の売りとなる特徴とは
「B2」の主な特徴をご紹介します。
ブリヂストン「B2」ドライバーの「SP-COR」の3つの進化
高初速エリアが大幅に拡大、さらなる飛距離アップへ
「B2」ドライバーのテクノロジ「SP-COR」(サスペンションコア)を搭載しています。
これが今回さらに進化しました。
3つの進化の図解は以下のとおりですが、ポイントは3つです。
①構造が進化…衝撃吸収と強度保持のための部品を内部にいれました。
②素材が進化…アルミからチタンへ変更になりました。
③フェースが進化…フェースのに薄肉化により軽量化しました。
(出典:ブリヂストンゴルフ公式HPより)
「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーの特徴をご紹介
「ゼクシオ12(トゥエルブ)」の売りとなる特徴とは
「ゼクシオ12(トゥエルブ)」の主な特徴を簡単にご紹介します。
今回の大きな特徴は「アクティブウイング」と「リバウンドフレーム」の2つです。
順番にご紹介します。
ActivWing アクティブウイング
今回の最大の特徴「飛びの翼」です。
「アクティブウイング」とは、高初速を生み出す「空力コントロール」のための新テクノロジーです。空力コントロールによりヘッド挙動を安定させ、打点のバラツキを抑えます。
ダウンスイング前半の空力をコントロールすることでヘッド挙動を安定させるテクノロジー。
打点のバラつきを抑えるだけでなく、適正なフェース角へ導くことで
パワーを逃すことなくインパクトを迎える新発想のヘッド構造。
REBOUND FRAME リバウンドフレーム
このテクノロジーは、剛性の低・高エリアを交互に配置して大きなたわみを生むというものです。
高反発を生み出す「たわみの進化」です。
スリクソン「ZXシリーズ」(松山英樹選手使用)のドライバーにも搭載されています。
オフセンターショットに強いカップフェースを採用したゼクシオ独自の「REBOUND FRAME」。
「軟・剛・軟・剛」の4層構造がさらに大きなたわみを生み出し、反発エリアの拡大を実現。
飛距離と振りやすさを追求するクラブテクノロジー
その他にも、前作ゼクシオイレブンから搭載された「ウェイト・プラス・テクノロジー」をはじめ、「飛距離と振りやすさを追求するクラブテクノロジー」が数多く盛り込まれています。
前作の発売時、開発者は、この「ウェイト・プラス・テクノロジー」を「今回の核となる技術」と言っていました。
(出典:ダンロップ公式HPより)
ブリヂストン「B2」ドライバーと「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーの比較
クラブのコンセプト
ブリヂストン「B2」ドライバーと「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーは以下のようなコンセプトとなっています。
ブリヂストン「B2」ドライバー
右に逃がさず、つかまえてとばすB2
「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバー
やさしく振れて、クラブに任せて飛ばす
やさしく、高弾道で大きな飛び
ゼクシオ 12 ドライバー
ブリヂストン「B2」ドライバーは、多くのゴルファーの悩みであるスライス防止を特に強調しています。参考として、アスリート向けのブリヂストン「B1」のコンセプトは「左を恐れず、狙って飛ばす」となっています。
一方、ゼクシオ12ドライバーは、やさしく高弾道を強調しています。
デザイン比較
ソール側のデザイン比較
まず「B2」ドライバーはこのようなデザインです。
出典:https://www.amazon.co.jp/
黒を基調としたデザインで、真ん中に「B」とあります。ブリヂストンらしい、全体的にまとまりのあるデザインの印象を受けます。
そして「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーはこのようなデザインとなりました。
出典:ダンロップ公式HP
一目でゼクシオとわかるデザインです。前作の雰囲気を継承しているようにも感じます。
次に上から見たヘッドの形状を見てみましょう。
上から見たヘッドの形状
まずは「B2」ドライバーから、
出典:https://www.amazon.co.jp/
こちらも黒を基調として、赤のラインが入ったスッキリしたデザインです。
「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーはこのようなデザインです。
出典:ダンロップ公式HP
「飛びの翼」が見えます。こちらは前作ゼクシオイレブンとは大きく違っています。
ブリヂストン「B2」ドライバーと「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーのスペックを比較
さて、ブリヂストン「B2」ドライバーと「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーのスペックを比較してみましょう。
ロフト角「10.5」、シャフトの硬さはブリヂストン「B2」ドライバー「SR」、「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバー「R」です。
項目 | ブリヂストン「B2」ドライバー | 「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバー |
---|---|---|
ロフト角(°) | 9.5,10.5 | 9.5,10.5,11.5 |
ライ角(°) | 59 | 59 |
ヘッド体積(cc) | 460 | 460 |
クラブ長さ(インチ) | 45.25 | 45.75 |
クラブ重さ(g) | 295 | 282 |
シャフト重さ(g) | 54 | 36 |
シャフトトルク | 5.8 | 6.6 |
シャフト調子 | 中調子 | 中調子 |
バランス | D2 | D4 |
ロフト角
ロフト角は、ブリヂストン「B2」ドライバーは9.5度と10.5度(調整機能あり)が用意されています。「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーは9.5度と10.5度、11.5度が用意されています。
ゼクシオは、ボールを高く上げたい方のために11.5度を用意しています。
ライ角
ライ角は同じです。
ブリヂストン「B2」ドライバー(調整機能あり)と「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーは共に59度です。
59度というセッティングは、一般的な他のドライバーと比較しますと、ややアップライトよりのセッティングでフック軌道になりやすいセッティングと言えます。最近は59度というセッティングが多いような気がします。
クラブの重さ
クラブの重量はブリヂストン「B2」ドライバー295g、「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーは282gです。
さすがにブリヂストン「B2」ドライバーの方が13g重いです。
シャフトの重量を見てみますとブリヂストン「B2」ドライバーは53gと「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーが36gとなっています。
シャフトもブリヂストン「B2」ドライバーの方が18g重いということになっています。
重量の差はシャフトが主な要因です。ヘッド自体はゼクシオの方が重たいセッティングです。
ヘッドが重たいのは今回のゼクシオ12の特徴で非常に興味深いです。
シャフトは、ブリヂストン「B2」ドライバーはDiamana BS50(三菱ケミカル)、「ゼクシオ12(トゥエルブ)」はゼクシオ MP1200 カーボンシャフトで比較しています。
クラブは、ブリヂストン「B2」ドライバーの方が0.5インチ短いです。
ヘッドとシャフトの重さはバランスにも関係してきます。バランスの部分でご紹介しますが、ブリヂストン「B2」ドライバーはD2、「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーがD4となっています。
シャフトトルク
ブリヂストン「B2」ドライバーは5.8、「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーは6.6となっています。
ブリヂストン「B2」ドライバーも安定性は十分高いセッティングですが、「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーの方がさらに大きい値です。
つまりは、相対的にブリヂストン「B2」ドライバーの方が少し手を動かすとヘッドが敏感に反応するため相対的に操作性が高いと言えます。
一方、「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーは手を動かしてもヘッドはブレにくいため安定性が高くミスに強いということになります。
シャフト調子
シャフト調子はブリヂストン「B2」ドライバー、「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーともに中調子となっています。
両者とも中調子でということで、タメも作りやすくヘッドも走る万人向けのセッティングと言えます。
バランス
バランスはブリヂストン「B2」ドライバーはD2、「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーはD4となっています。
つまり「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーの方がヘッドが効いている、重く感じるということになります。
まとめ ~ブリヂストン「B2」ドライバーと「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバー~
ブリヂストン「B2」ドライバーと「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーの違いをまとめてみました。
私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。
・「B2」ドライバーは「SP-COR」(サスペンションコア)を進化させ、高初速エリアの拡大、飛距離アップを実現
・「ゼクシオ12(トゥエルブ)」は、新テクノロジー「 アクティブウイング」を搭載し、高初速を生み出す「空力コントロール」によりヘッド挙動を安定させ、打点のバラツキを抑える。
・さらに「ゼクシオ12(トゥエルブ)」は、スリクソン「ZXシリーズ」(松山英樹選手使用)のドライバーにも搭載されている「リバウンドフレーム」テクノロジーを搭載し、「たわみの進化」により高反発を生み出す。
・ライ角を見るとブリヂストン「B2」ドライバー、「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバー共に59度、一般的にフック軌道になりやすいセッティング。
・クラブの重量はブリヂストン「B2」ドライバーの方が13g重く、「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーよりも重いが、ヘッド自体はゼクシオの方が重い。
・シャフトトルクについて、ブリヂストン「B2」ドライバーは操作性がよく、「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーの方が相対的にミスに強い。
ブリヂストン「B2」ドライバーは、旧JGRのコンセプトを引き継ぎやさしさ重視のモデルといえます。それでもゼクシオと比較すると重量が重く、また操作性もよいです。
以上のような特徴ですが、実際に打ってみて自分に合っているかどうか、クラブを気に入るかどうかということが最も大切ですね。
以上、ブリヂストン「B2」ドライバーと「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーの違いをまとめてみました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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