ダンロップは「ゼクシオ12(トゥエルブ)」とともに新しい「ゼクシオエックス」を2021年12月11日に発売すると発表しました。
2023年モデルとの比較はこちら
【ドライバー編】新ゼクシオエックス2023年モデルと2021年モデルの違いを比較解説
前モデルの「ゼクシオエックス」は2019年12月7日発売です。アスリート志向ユーザー待望の“振り切れるゼクシオ”として誕生しました。
約2年でのニューモデルの発売となります。
今回の「ゼクシオエックス」と「ゼクシオ12」の最大の特徴は「飛びの翼」です。
また、「ゼクシオエックス」には「シャフト脱着システム」を搭載しました。
今回は、「ゼクシオエックス」ドライバーの新テクノロジーを紹介しつつ、前作「ゼクシオエックス(2019年)」ドライバーとスペックを比較してみます。
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ご参考になれば幸いです。
「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)の特徴をご紹介
「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)の売りとなる特徴とは
「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)の主な特徴を簡単にご紹介します。
今回の大きな特徴は「アクティブウイング」、「リバウンドフレーム」、「シャフト脱着機能」の3つです。
順番にご紹介します。
ActivWing アクティブウイング
今回の最大の特徴「飛びの翼」です。ゼクシオ12にも搭載されています。
「アクティブウイング」とは、高初速を生み出す「空力コントロール」のための新テクノロジーです。空力コントロールによりヘッド挙動を安定させ、打点のバラツキを抑えます。
ダウンスイング前半の空力をコントロールすることでヘッド挙動を安定させるテクノロジー。
打点のバラつきを抑えるだけでなく、適正なフェース角へ導くことで
パワーを逃すことなくインパクトを迎える新発想のヘッド構造。
REBOUND FRAME リバウンドフレーム
このテクノロジーは、剛性の低・高エリアを交互に配置して大きなたわみを生むというものです。
高反発を生み出す「たわみの進化」です。
スリクソン「ZXシリーズ」(松山英樹選手使用)のドライバーにも搭載されています。
オフセンターショットに強いカップフェースを採用したゼクシオ独自の「REBOUND FRAME」。
「軟・剛・軟・剛」の4層構造がさらに大きなたわみを生み出し、反発エリアの拡大を実現。
シャフト脱着システム
ゼクシオシリーズ初となるヘッド脱着機構を採用しています。
いわゆるカチャカチャです。スリクソンと共用だそうです。
これによりシャフトを選ぶことができ、フェース角・ライ角・ロフト角の調整も可能となっています。
(出典:ダンロップ公式HPより)
「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)と前作(2019年モデル)の比較
クラブのコンセプト
「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)と前作(2019年モデル)は以下のようなコンセプトとなっています。
「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)
XXIOテクノロジーによる
飛距離性能と振り抜ける安心感が
大きな飛びと方向安定性を生み出すドライバー。
前作(2019年モデル)
「飛びのパワーポジション」でしっかり振りきれる。インパクトが決まる。”新鋭誕生”ゼクシオエックスドライバー。
今回の「ゼクシオエックス」ドライバーのコンセプトは、振り抜きと安定性を追求したということがうかがえます。
デザイン比較
ソール側のデザイン比較
新しい「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)はこのようなデザインとなりました。
出典:ダンロップ公式HP
前作と同じ「X」のロゴが組み込まれています。前作のデザインを継承しているようにも感じます。コンセプトカラーは緑になりました。
そして、次に前作「ゼクシオエックス」ドライバー(2019年モデル)です。
出典:https://www.amazon.co.jp/
オレンジと黒のデザインです。
次に上から見たヘッドの形状を見てみましょう。
上から見たヘッドの形状
まずは「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)ドライバーから、
出典:ダンロップ公式HP
ゼクシオエックスもゼクシオ12同様「飛びの翼」があります。
そして前作「ゼクシオエックス」ドライバー(2019年モデル)です。
出典:https://www.amazon.co.jp/
こちらはオーソドックスなデザインです。ゼクシオ11にもとてもよく似ていました。
「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)と前作(2019年モデル)のスペックを比較
さて次に「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)と前作「ゼクシオエックス」ドライバー(2019年モデル)のスペックを比較してみましょう。
より分かりやすく単純化するために、ロフト角「10.5」シャフトの硬さは「S」のもの同士で比較します。
項目 | 「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル) | 前作「ゼクシオエックス」ドライバー(2019年モデル) |
---|---|---|
ロフト角(°) | 9.5,10.5 | 8.5,9.5,10.5 |
ライ角(°) | 59 | 59 |
ヘッド体積(cc) | 460 | 460 |
クラブ長さ(インチ) | 45.5 | 45.5 |
クラブ重さ(g) | 300 | 299 |
シャフト重さ(g) | 46 | 45 |
シャフトトルク | 5.7 | 5.0 |
シャフト調子 | 中調子 | 中調子 |
バランス | D3 | D1 |
ロフト角
ロフト角は、「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)は9.5度と10.5度が用意されています。
一方、前作「ゼクシオエックス」ドライバー(2019年モデル)の8.5度、9.5度、10.5度の3つでした。
8.5度は設定がなくなりました。
ライ角
ライ角は同じです。
「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)と前作「ゼクシオエックス」ドライバー(2019年モデル)は両者とも59度です。ゼクシオ12も59度で同じです。
59度というのは、他のドライバーと比較するとややアップライト(角度が大きい)なセッティングです。そのため一般的にはフック軌道になりやすいと言えます。
スライスを防止し、つかまり易いセッティングということだと思います。
クラブの重さ
クラブの重量は「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)は300g、前作「ゼクシオエックス」ドライバー(2019年モデル)は299gです。
クラブ全体重量では「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)の方が1g重くなっています。
一方、シャフトの重量を見てみますと「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)は46gと前作「ゼクシオエックス」ドライバー(2019年モデル)が45gとなっています。
シャフトは「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)の方が1g重いです。
シャフトは、「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)はMiyazaki AX-2カーボンシャフト、前作「ゼクシオエックス」ドライバー(2019年モデル)はMiyazaki AX-1カーボンシャフトで比較しています。
ヘッドとシャフトの重さはバランスにも関係してきます。バランスの部分でご紹介しますが、「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)はD3、前作「ゼクシオエックス」ドライバー(2019年モデル)がD1となっています。
シャフトトルク
シャフトトルクは、大きく変更が加わりました。
「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)は5.7、前作「ゼクシオエックス」ドライバー(2019年モデル)は5.0となっています。
相対的に新しい「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)は安定性が高い。
一方、前作「ゼクシオエックス」ドライバー(2019年モデル)は操作性が高いということになります。
「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)では、安定性の方にふっています。
シャフト調子
シャフト調子は「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)と前作「ゼクシオエックス」ドライバー(2019年モデル)ともに中調子となっています。
中調子のセッティング自体は、タメが作りやすく、ヘッドも走るという万人向けのセッティングといわれます。
バランス
バランスは「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)はD3、前作「ゼクシオエックス」ドライバー(2019年モデル)はD1となっています。
つまり「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)の方がヘッドを重く感じるということになります。
振ったときにヘッドを重く感じる、ヘッドが効いている感じがするのは「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)の方と言えそうです。
最近の傾向としてヘッドを重く感じる(D3~4)に設定する傾向があるように思います。
まとめ ~「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)と前作(2019年モデル)~
さて今回は新しい「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)の特徴と前作「ゼクシオエックス」ドライバー(2019年モデル)との違いをまとめてみました。
私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。
・「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)は、新テクノロジー「 アクティブウイング」を搭載し、高初速を生み出す「空力コントロール」によりヘッド挙動を安定させ、打点のバラツキを抑える。
・さらに「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)は、スリクソン「ZXシリーズ」(松山英樹選手使用)のドライバーにも搭載されている「リバウンドフレーム」テクノロジーを搭載し、「たわみの進化」により高反発を生み出す。
・シャフト脱着機能を搭載。フェース角・ライ角・ロフト角の調整が可能。
・ライ角は「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)と前作「ゼクシオエックス」ドライバー(2019年モデル)は同じ数値でややアップライトであり、フック軌道になりやすいセッティング。
・クラブの重量は「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)の方が1g重く、バランスもD3とヘッドが効いているセッティング。
・操作性、安定性の指標であるシャフトトルクでは、「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)は前作「ゼクシオエックス」ドライバー(2019年モデル)よりも安定性の方へ振っている。
以上、今回は「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)と前作「ゼクシオエックス」ドライバー(2019年モデル)を比較してみました。
ゼクシオのアスリート版とも呼べる「ゼクシオエックス」。
どのように進化しているのでしょうか、実際に打ってみて感覚を確かめてみたいものです。
【ドライバー試打】ゼクシオ12とゼクシオエックスの試打レビュー・感想【どっちが飛ぶ?】
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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