キャロウェイは「OPUS SP(オーパス エスピー)」ウェッジを2025年9月5日に発売しました。
前作の「OPUS」ウェッジから、さらにスピン性能とコントロール性能を高めたモデルです。
モデル名に入っている「SP」は、Spin Per Degreeの略です。
簡単にいうと、打ち出し角に対して、どれだけ効率よくスピンが入るかを表す考え方です。
ウェッジでは、ただ高く上がるだけでは距離感が合いにくくなります。
理想は、低く打ち出して、しっかりスピンで止まる弾道です。
OPUS SPウェッジは、低弾道でスピンが入りやすい、コントロール性能重視のウェッジです。
今回のモデルでは、ソール内部にSPIN POCKET(スピンポケット)を搭載し、重心位置を高くすることで、スピン性能と弾道の安定性を高めています。
また、フェースには新しい17Vグルーブとディープフェーサーレーザーを採用。
ラフや濡れた芝など、難しいライからでもスピン性能を発揮しやすい設計になっています。
グラインドは、T・C・X・S・Wの5種類をラインナップ。

前作OPUSのT・C・S・Wに加えて、今回はXグラインドが追加されています。
今回は、キャロウェイ「OPUS SP」ウェッジの特徴、スペック、グラインドの違い、選び方をわかりやすく解説します。
クラブを購入される際の参考になれば幸いです。
「OPUS SP」ウェッジのコンセプト
「OPUS SP」ウェッジは、以下のようなコンセプトのウェッジです。
新溝とSPIN POCKETがもたらす、
かつてないボールコントロール性能。
前作のOPUSウェッジは、ツアープレーヤーのフィードバックをもとにした美しい形状と、17本の溝によるスピン性能が特徴でした。
今回のOPUS SPでは、そのOPUSの形状をベースにしながら、さらに低く出て止まる性能を追求しています。
特に注目したいポイントは以下の4つです。
・17Vグルーブによる安定したスピン性能
・ディープフェーサーレーザーによる摩擦力アップ
・T・C・X・S・Wの5種類のグラインド
OPUS SPは、スピン量だけでなく、打ち出し角の安定性まで考えられたウェッジです。
次から詳しく見ていきます。
「OPUS SP」ウェッジの特徴
「OPUS SP」ウェッジの売りとなるテクノロジーを見ていきましょう。

SPIN POCKETによる高重心設計
OPUS SPウェッジ最大の特徴は、SPIN POCKET(スピンポケット)です。
54度・56度・58度・60度のモデルでは、ソール内部に意図的な空洞を設けた構造になっています。
この空洞によって生まれた余剰重量を、トップブレード側やホーゼル側に再配置することで、重心位置を高くしています。
ウェッジで重心が高くなると、ボールが上がりすぎにくくなり、低く強い弾道を打ちやすくなります。
さらに、スピンも入りやすくなるため、低く出て、キュッと止まるアプローチが打ちやすくなります。
例えると、ただフワッと上げるウェッジではなく、狙ったところに低く運んで、スピンで止めるウェッジというイメージです。
アプローチで「高く上がりすぎて距離感が合わない」と感じる方には、OPUS SPの低弾道設計は魅力的です。
軟鉄鍛造フェース+軟鉄鋳造ボディの2ピース構造
OPUS SPウェッジは、フェースに軟鉄鍛造フェース、ボディに軟鉄鋳造ボディを組み合わせた構造です。
54度から60度のモデルでは、この2ピース構造により、SPIN POCKETを設けることができています。
フェースの打感と、ヘッド全体の重心設計を両立している点がポイントです。
ただ単にスピン性能を上げるだけでなく、打感やフィーリングにも配慮されたモデルといえます。
新しい17Vグルーブでスピン性能を強化
OPUS SPウェッジでは、フェースの溝にも進化があります。
54度から60度のモデルには、新しい17Vグルーブが採用されています。
前作OPUSでは37Vグルーブが採用されていましたが、OPUS SPでは溝の入り方をより垂直に近づけた設計になっています。
これにより、ラフや濡れた芝など、ボールとフェースの間に芝や水が入りやすい状況でも、スピン性能を発揮しやすくなっています。
特にアプローチでは、良いライだけでなく、ラフ・湿った芝・薄いライなど、毎回条件が変わります。
そのような場面でスピン量や打ち出し角のバラつきを抑えやすいのは、大きなメリットです。
ディープフェーサーレーザーで摩擦力をアップ
OPUS SPウェッジでは、従来のマイクロフィーチャーに代わり、ディープフェーサーレーザーが採用されています。
これは、溝と溝の間にレーザーで網目状の凹凸を設け、フェース面の摩擦力を高める技術です。
フェースとボールの間の摩擦が増えることで、スピン量を高めやすくなります。
また、格子状の加工になっているため、スクエアに構えたショットだけでなく、フェースを開いたショットでも効果を発揮しやすいとされています。
フェースを開いてスピンをかけたい方にとって、ディープフェーサーレーザーは注目したいポイントです。
ロフト別にヘッド形状を最適化
OPUS SPウェッジは、ロフトによってヘッド形状も調整されています。
48度・50度・52度は、ピッチングウェッジからの流れを意識した、ややストレートでアイアンに近い見た目です。
一方、54度・56度・58度・60度は、前作OPUSから引き継いだシェイプ6を採用しています。
シェイプ6は、ツアープレーヤーのフィードバックをもとに作られた形状で、やや丸みのあるティアドロップ型が特徴です。
つまり、低ロフト側はアイアンからのつながりを重視し、高ロフト側はアプローチで構えやすい形状になっています。
ロフトごとに用途が違うことを考えた、細かな設計です。
「OPUS SP」ウェッジのデザイン

OPUS SPウェッジは、前作OPUSとはバックフェースの印象が大きく変わっています。
バックフェースには、直線的なCALLAWAYのブロックロゴが配置されています。
従来のキャロウェイらしい曲線的なロゴ配置とは違い、よりシャープで現代的な印象です。
また、シェブロンマークはソール側に独立して配置されています。
ヘッド仕上げは、以下の2種類です。
- クロム仕上げ
- ブラック・シャドウ仕上げ
クロムは上品で王道の見た目。
ブラックは引き締まった印象で、構えたときに反射が気になりにくいのが魅力です。
見た目の好みで選んでも満足度が高そうなデザインです。
「OPUS SP」ウェッジのタイプ別スペックを比較
ここからは、「OPUS SP」ウェッジの5タイプを比較してみましょう。
5タイプのグラインドラインナップ

OPUS SPウェッジには、T・C・X・S・Wの5種類のグラインドがラインナップされています。
前作OPUSのT・C・S・Wに加えて、今回はXグラインドが追加されています。
| タイプ | 特徴 |
| T | テクニカル型。ターフをほとんど取らず、あらゆるショットを自由に使いこなしたい人向け |
| C | 技あり型。フェースを開いてボールをコントロールしたい人向け |
| X | バランス型。バンスを使いながら多彩なショットを打ちたい人向け |
| S | 万能型。スクエアに構えてシンプルに打ちたい人向け |
| W | ミス軽減型。ダフリやバンカーでのミスを減らしたい人向け |
大まかなイメージとしては、Wが最もやさしく、Sは万能型、Xは操作性とやさしさの中間、CとTは操作性重視です。
迷ったらS、やさしさならW、操作性ならC・T、バランスならXという選び方がしやすいです。
ロフト角とバウンス角
まずは、ウェッジ選びで重要なロフト角とバウンス角のラインナップをまとめてみます。
ラインナップのサマリー
| グラインド | T | C | X | S | W |
| ロフト角(°) | 58・60 | 56・58・60 | 54・56・58・60 | 48〜60 | 50〜60 |
| バウンス角(°) | 6 | 8 | 12 | 10 | 12/14 |
ロフトは48度から60度まで、2度刻みの7種類です。
グラインドの細かいラインナップは以下のとおりです。
各グラインドの数値はバウンス角です。
| ロフト角(°) | T | C | X | S | W |
| 48 | 10 | ||||
| 50 | 10 | 12 | |||
| 52 | 10 | 12 | |||
| 54 | 12 | 10 | 14 | ||
| 56 | 8 | 12 | 10 | 14 | |
| 58 | 6 | 8 | 12 | 10 | 14 |
| 60 | 6 | 8 | 12 | 10 | 14 |
58度と60度では、T・C・X・S・Wの5種類すべてから選ぶことができます。
ウェッジ選びで迷いやすいロフト帯に、グラインドの選択肢が多く用意されているのはうれしいポイントです。
58度のスペック比較
すべてのグラインドがラインナップされている58度で比較してみます。
シャフトは、主に以下の3種類が用意されています。
・「N.S.PRO 950GH neo(S)」
・「N.S.PRO MODUS³ Tour 105(S)」
・「Dynamic Gold(S200)」
今回は「Dynamic Gold(S200)」装着時を中心に比較します。
| 項目 | T | C | X | S | W |
|---|---|---|---|---|---|
| ロフト角(°) | 58 | 58 | 58 | 58 | 58 |
| バウンス角(°) | 6 | 8 | 12 | 10 | 14 |
| ライ角(°) | 64.0 | 64.0 | 64.0 | 64.0 | 64.0 |
| クラブ長さ(インチ) | 35.125 | 35.125 | 35.125 | 35.125 | 35.125 |
| クラブ重さ(g) | 約476 | 約476 | 約476 | 約476 | 約476 |
| バランス | D5 | D5 | D5 | D5 | D5 |
バウンス角
58度のバウンス角は以下のとおりです。
・T:6度
・C:8度
・S:10度
・X:12度
・W:14度
バウンス角だけを見ると、Tが最もローバウンスで、Wが最もハイバウンスです。
つまり、Tは操作性重視、Wはミスへの強さ重視という見方ができます。
Xは12度とバウンスがしっかりありますが、ソールの削り方によって多彩なショットにも対応しやすいバランス型です。
ライ角
ライ角は64.0度で共通です。
クラブの重さ
Dynamic Gold(S200)装着時の58度は、クラブ重量が約476gです。
ウェッジとしてはしっかり重さを感じるスペックです。
手先だけで操作するよりも、体の回転で安定して打ちたい方に合いやすい重量感です。
軽めが好みの方は、N.S.PRO 950GH neoやN.S.PRO MODUS³ Tour 105を選ぶと振りやすく感じる可能性があります。
バランス
Dynamic Gold(S200)装着時の58度は、バランスD5です。
ヘッドの重さを感じやすい設定なので、アプローチでヘッドの重みを使って打ちたい方に向いています。
OPUS SPウェッジのグラインド別おすすめタイプ
Wグラインドがおすすめの人
Wグラインドは、最もミスに強いタイプです。
ソール幅が広く、バウンス角も大きいため、多少手前から入ってもソールが滑ってくれやすいです。
・アプローチでダフリが多い人
・やさしいウェッジを使いたい人
・フェースをあまり開かずに使う人
やさしさ重視なら、まずWグラインドを候補にしたいです。
Sグラインドがおすすめの人
Sグラインドは、最もスタンダードな万能型です。
48度から60度まで幅広くラインナップされており、フルショットにもアプローチにも使いやすいタイプです。
・スクエアに構えてシンプルに打ちたい人
・フルショットでもアプローチでも使いたい人
・クセの少ないウェッジが好きな人
迷った場合は、Sグラインドが最も選びやすいと思います。
Xグラインドがおすすめの人
Xグラインドは、今回のOPUS SPで注目したいグラインドです。
バウンス角は12度としっかりありますが、ソールの抜けも考えられており、やさしさと操作性のバランスがよいタイプです。
・やさしさと操作性の両方がほしい人
・フェースを少し開くショットも使いたい人
・SとWの中間的な使いやすさを求める人
個人的には、OPUS SPの中でかなり使いやすそうなグラインドだと思います。
「Wほどワイドソールでなくてもいいけど、TやCほどシビアなのは不安」という方に合いやすいです。
Cグラインドがおすすめの人
Cグラインドは、フェースを開いて使いやすい操作性重視のタイプです。
バウンス角は8度で、ローバウンス寄りの設計です。
フェースを開いたときにソールが邪魔になりにくく、球の高さやスピン量を打ち分けたい方に向いています。
・球の高さを打ち分けたい人
・ロブショットやスピンショットを使いたい人
・ウェッジ操作にある程度慣れている人
操作性を求めるなら、Cグラインドは魅力的な選択肢です。
Tグラインドがおすすめの人
Tグラインドは、最もテクニカルなタイプです。
バウンス角は6度で、OPUS SPの中では最もローバウンスです。
薄い芝や硬い地面からでも、ボールにクリーンにコンタクトしやすい設計です。
・フェースを開いて繊細なショットを打ちたい人
・ローバウンスのウェッジが好きな人
・ツアープロのような操作性を求める人
ただし、バウンスが少ないぶん、ダフリに対する許容性はWやSほど高くありません。
Tグラインドは、ウェッジに自信がある方や、操作性を最優先したい方におすすめです。
OPUS SPとOPUSの違い
前作のOPUSウェッジとOPUS SPウェッジの大きな違いは、以下の点です。
| 項目 | OPUS | OPUS SP |
| 主な特徴 | 17本の溝と美しいシェイプ | 低弾道・高スピンをさらに追求 |
| 重心設計 | 通常設計 | SPIN POCKETによる高重心設計 |
| フェース技術 | 37Vグルーブ+マイクロフィーチャー | 17Vグルーブ+ディープフェーサーレーザー |
| グラインド | T・C・S・W | T・C・X・S・W |
| おすすめタイプ | スピン性能と形状美を重視する人 | 低く出してスピンで止めたい人 |
OPUS SPは、OPUSの進化版というよりも、よりコントロール性能を重視したモデルという印象です。
高く上げて止めるというより、低く打ち出してスピンで止めるアプローチをしたい方に向いています。
OPUS SPウェッジの注意点
低弾道設計なので好みは分かれる
OPUS SPは、低く出てスピンが入ることを重視したウェッジです。
そのため、自然に高く上がるウェッジを求めている方には、少しイメージと違う可能性があります。
ただし、低く出てスピンで止める弾道は、距離感を合わせやすいというメリットがあります。
グラインド選びが重要
OPUS SPは5種類のグラインドが用意されているため、自分に合うタイプを選ぶことが大切です。
例えば、バンカーが苦手な人がTグラインドを選ぶと、難しく感じる可能性があります。
逆に、フェースを開いて操作したい人がWグラインドを選ぶと、ソールが邪魔に感じるかもしれません。
自分のミスの傾向に合わせて選ぶことが、OPUS SPを活かすポイントです。
まとめ ~キャロウェイ「OPUS SP」ウェッジ~
今回は、キャロウェイ「OPUS SP」ウェッジの5タイプを比較してみました。
私見ですが、カタログからわかる比較ポイントをまとめると以下のとおりです。
・キャロウェイ「OPUS SP」ウェッジは、2025年9月5日発売のスピン性能重視モデル。
・SPはSpin Per Degreeの略で、低い打ち出し角に対して効率よくスピンを入れる考え方。
・54度〜60度にはSPIN POCKETを搭載し、高重心設計により低弾道・高スピンを実現。
・17Vグルーブとディープフェーサーレーザーにより、ラフや濡れた芝でもスピン性能を発揮しやすい。
・ロフトラインナップは48度から60度まで、2度刻みの計7種類。
・グラインドはT・C・X・S・Wの5種類。前作OPUSより選択肢が増えている。
・Wはやさしさ重視、Sは万能型、Xはバランス型、Cは操作性重視、Tはテクニカル型。
OPUS SPは、低く打ち出してスピンで止めたい方におすすめのウェッジです。
特に、アプローチで距離感を安定させたい方、ラフやウェットなライでもスピン性能を落としたくない方には、魅力的なモデルだと思います。
ただし、グラインドによってやさしさや操作性が大きく変わるため、自分の打ち方やミスの傾向に合わせて選ぶことが大切です。
以上、キャロウェイ「OPUS SP」ウェッジについてまとめてみました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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